NY株式:NYダウは23ドル安、雇用統計控え様子見
米国株式市場はまちまち。ダウ平均は23.85ドル安の39,308.00、ナスダック指数は159.54ポイント高の18,188.30で取引を終了した。
寄り付きはまちまち。朝方発表された労働関連指標が弱く、長期金利が低下したことが相場を支えた。独立記念日祭日前日の短縮取引で動意が乏しく、加えて取引終了後に6月の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨、5日に6月雇用統計の発表を控え、様子見姿勢が広がる中、ダウ平均はわずかに下落。テスラとエヌビディアの上昇に押し上げられたナスダック指数は堅調に推移し、最高値を更新して取引を終えた。セクター別では自動車・自動車部品が大きく上昇し、半導体・同製造装置の上昇も目立った。一方、小売り、医薬品・バイオテク、ヘルスケア機器・サービスなどが下落した。
EVメーカーのテスラ(TSLA)が続伸。前日発表の予想を上回った4-6月期納車台数を好感した買いが続いている。米メディア・映画大手パラマウント・グローバル(PARA)は、米独立系映画製作会社スカイダンス・メディアがパラマウントのオーナー企業ナショナル・アミューズメンツを買収し、パラマウントと事業統合を行うことで暫定合意したとの報道を受け上昇した。
ビールなどの飲料会社コンステレーション・ブランズ(STZ)は四半期決算を発表し、調整後1株利益は予想を上回ったが売上高が届かず売られた。ネット通販最大手のアマゾン・ドット・コムが下落。創業者ジェフ・ベゾス氏が保有する約50億ドル相当のアマゾン株を売却することを計画していると規制当局への提出文書で分かった。
6月のADP民間雇用者数は15万人増えたが増加ペースは前月からは減速、市場予想を下回った。週次新規失業保険申請件数は予想以上に増え、いずれも労働市場が緩やかに冷え込みつつあることを改めて示唆する内容となった。5日発表の6月雇用統計は非農業者部門雇用者数が19万人増と、前月の27万2000人増から伸びが減速する見通し。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》