概況からBRICsを知ろう ブラジル株式市場は3日続伸、原油価格と通貨レアルの同時高が好感

市況
2024年7月4日 10時01分

【ブラジル】ボベスパ指数 125661.89 +0.70%

3日のブラジル株式市場は3日続伸。主要株価指数のボベスパ指数は前日比874.81ポイント高(+0.70%)の125661.89で引けた。日中の取引レンジは124786.64-126580.98となった。

小幅安で寄り付いた後は買い戻され、引けまで高値圏でもみ合った。原油価格と通貨レアルの同時高が好感され、買いは継続。また、米長期金利の低下も外資の流出懸念を後退させた。一方、弱い経済指標の指数の上値を抑えた。5月の鉱工業生産の増加率(前年同月比)はマイナス1.0%となり、前月のプラス8.4%を大幅に下回った。

【ロシア】MOEX指数 3203.07 -0.44%

3日のロシア株式市場は4日ぶりに反落。主要株価指数のMOEXロシア指数は前日比14.22ポイント安(-0.44%)の3203.07ポイントで引けた。日中の取引レンジは3196.31-3226.16となった。

中盤はプラス圏を回復する場面もあったが、その後は再び売りに押された。連日の上昇で足元では高値警戒感が強まり、利益確定売りが優勢となった。また、通貨ルーブル安の進行も圧迫材料となった。一方、指数の下値は限定的。米長期金利の低下などが指数を下支えした。

【インド】SENSEX指数 79986.80 +0.69%

3日のインドSENSEX指数は反発。前日比545.34ポイント高(+0.69%)の79986.80、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同162.65ポイント高(+0.67%)の24286.50で取引を終えた。

高く寄り付いた後は狭いレンジでもみ合った。米長期金利の低下が外資の流出懸念を後退させた。また、財政支出の拡大期待なども好感された。2024年度通期の予算は今月末に発表される予定だ。ほかに、外国人投資家(FII)が買い越しに転じたことが指数をサポート。FIIはこの日、4日ぶりに買い越しに転じた。

【中国本土】上海総合指数 2982.38 -0.49%

3日の上海総合指数は、主要指標の上海総合指数が前日比14.64ポイント安(-0.49%)の2982.38ポイントと4日ぶりに反落した。

人民元安進行の警戒感が相場を重くする流れ。中国人民銀行(中央銀行)は3日朝方、人民元レートの対米ドル基準値を前日に続き元安方向に設定した。基準値としては、2023年11月21日以来、約7カ月半ぶりの元安水準となる。当局が一定の元安を容認しているとの見方が広がる中、人民元の先安感も強まった。資金流出の不安も高まっている。中国と西側諸国の関係悪化も警戒。外電は3日、「欧州連合(EU)は中国のオンライン小売業者の安価な製品に対し、輸入関税を課す計画を策定している」と報じた。ただ、下値は限定的。中国経済対策の期待感が支えとなっている。中期的な重要政策の方針を話し合う第20期中央委員会第3回全体会議(3中全会)は、今月15-18日に開かれる予定だ。

《CS》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.