話題株ピックアップ【昼刊】:ワールド、住友鉱、パークシャ

注目
2024年7月4日 11時37分

■ワールド <3612>  2,235円  +209 円 (+10.3%)  11:30現在  東証プライム 上昇率トップ

ワールド<3612>が5日ぶりに急反発し、年初来高値を更新した。3日の取引終了後、25年2月期第1四半期(3~5月)の連結決算を発表した。売上収益は584億100万円、最終利益は40億9900万円となった。第1四半期の最終利益は中間期の計画(42億円)に迫る水準。あわせて発表した6月の月次売上概況では、国内小売売上高が前年同月比9.0%増と堅調に推移しており、業況を評価した買いを集めたようだ。同社は前期に決算期を2月期に変更している。今3~5月期はECでの売り上げが好調だった。

■ジェイ・イー・ティ <6228>  2,926円  +213 円 (+7.9%)  11:30現在

ジェイ・イー・ティ<6228>が大幅続伸している。3日の取引終了後、経済産業省の「中堅・中小企業の賃上げに向けた省力化等の大規模成長投資補助金」に、同社の「新本社工場建設による生産力拡大・生産性向上・研究開発の加速の実現 ~技術優位による差別化を目指して~」事業が採択されたと発表しており、好材料視されている。同補助金事業は、地域の雇用を支える中堅・中小企業が、足もとの人手不足等の課題に対応し、成長していくことを目指して行う大規模投資を促進することで、地方における持続的な賃上げを実現することを目的としたもの。同社では、岡山県浅口市に新本社工場を建設することで、工場面積拡張による生産能力拡大や省人化・効率化による生産性向上、研究開発の加速などを実現するとしている。なお、24年12月期業績への影響はないとしている。

■住友金属鉱山 <5713>  5,232円  +326 円 (+6.6%)  11:30現在  東証プライム 上昇率4位

住友金属鉱山<5713>がマドを開け6%超の急伸をみせ、フシ目の5200円台を回復したほか、三井金属<5706>、三菱マテリアル<5711>、東邦亜鉛<5707>、DOWAホールディングス<5714>など非鉄株が軒並み高に買われマーケットの視線を集めている。ここ銅市況が戻り足を強め、前日時点のLME銅価格は1トン当たり9868ドルと約1カ月ぶりの1万ドル台乗せも目前に迫ってきた。中国景気の減速懸念を背景に5月下旬以降、銅価格は一貫して下値を切り下げてきたが、今月に入ってから上昇トレンドへの転換を明示している。中国経済に対する過度な警戒感が後退しているほか、生成AI市場の拡大を背景とした電線需要の増大が銅市況の回復要因として意識されている。また、「亜鉛やアルミなどの価格も底入れ局面にある」(中堅証券アナリスト)という指摘もあり、つれて関連株を買い戻す動きが顕在化してきた。このほか商品市況では原油が6月初旬を境に戻り歩調を強め、世界的なインフレが再燃することへの思惑が醸成されており、非鉄関連株への投資資金還流を一段と促す可能性がある。

■パークシャ <3993>  3,580円  +130 円 (+3.8%)  11:30現在

PKSHA Technology<3993>が大幅高で3日ぶりに反発している。3日の取引終了後、東証プライム市場への市場変更申請に向けた準備を行うと発表しており、好材料視されている。同社は現在、東証スタンダード市場に上場しているが、中長期的な成長と企業価値の更なる向上を実現するために、プライム市場への市場変更が必要と判断したという。なお、変更申請日は未定で、承認の可否についても不確定としている。

■小森コーポレーション <6349>  1,395円  +39 円 (+2.9%)  11:30現在

小森コーポレーション<6349>が3日ぶりに反発し年初来高値を更新している。3日の取引終了後、日本やカナダなど10カ国から複数台の銀行券及び諸証券印刷設備を受注したと発表しており、好材料視されている。受注したのは銀行券印刷設備(オフセット機、凹版機、番号機、番号コーター機)など複数台で、受注金額はこれらを含め証券印刷機事業として23年4月から24年6月まで約200億円。銀行券印刷設備の売り上げは主に工事進行に伴い一定の期間にわたって計上される予定で、今期に収益認識される部分については業績予想に織り込み済みとしている。

■住友化学 <4005>  357円  +9.3 円 (+2.7%)  11:30現在

住友化学<4005>が続伸。米ブラックロック<BLK>の日本法人ブラックロック・ジャパンが3日付で財務省に提出した大量保有報告書で、共同保有分を含む住友化株の保有割合が5.14%と新たに5%を超えたことが判明。これを受けて、需給思惑的な買いが入っている。保有目的は「純投資」としている。報告義務発生日は6月28日。

■スマレジ <4431>  2,322円  +54 円 (+2.4%)  11:30現在

スマレジ<4431>が5日ぶりに反発している。3日の取引終了後に発表した6月度の月次登録店舗数で、iPadなどのタブレットを利用したクラウドPOSレジ「スマレジ」の有料プラン登録店舗数が前月比530店舗増の3万6833店舗となり、登録店舗数が順調に積み上がっていることが好感されている。

■商船三井 <9104>  5,282円  +103 円 (+2.0%)  11:30現在

商船三井<9104>をはじめ日本郵船<9101>、NSユナイテッド海運<9110>、飯野海運<9119>など引き続き海運株への買いが目立つ。コンテナ船市況の改善が進み運賃高止まりが続くほか、鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数は前日こそ6日ぶりに反落したものの、6月以降は戻り足の強さを際立たせている。原油や非鉄などの商品市況高で世界的なインフレ再燃に向けた思惑が浮上するなか、海運株も運賃市況の一段の上昇を見込んだ投資資金の流入が観測される。そうしたなか、TOPIXベースの業種別指数で「海運」はきょうで5連騰となり、しかも5連続陽線を形成し2007年10月以来約17年ぶりの高値水準に浮上した。

■鴻池運輸 <9025>  2,336円  +12 円 (+0.5%)  11:30現在

鴻池運輸<9025>は4日ぶりに反発している。午前10時ごろ、サントリーホールディングス(大阪市北区)、ダイキン工業<6367>、NEXT Logistics Japan(東京都新宿区)と共同で、ダブル連結トラックを活用した異業種製品輸送の往復輸送の取り組みを7月8日に開始すると発表しており、好材料視されている。サントリーの拠点(山梨県)から関西方面への製品輸送と、ダイキンの拠点(滋賀県)から関東方面への製品輸送でダブル連結トラックを活用する。ダブル連結トラックの活用により、10トントラック2台分の荷物を1人のドライバーで輸送できるようになり、CO2排出量は10トントラック2台での輸送時と比べ年間約35%削減できる見込みとしている。

■アインホールディングス <9627>  5,574円  -546 円 (-8.9%)  11:30現在  東証プライム 下落率トップ

アインホールディングス<9627>が急反落している。3日の取引終了後、「Francfranc」を中心にインテリア・雑貨小売販売事業を展開するFrancfranc(東京都港区、以下FJP)の全株式を8月20日の予定で取得し子会社化すると発表したが、シナジー発現に懐疑的な見方から売られているようだ。アインHDではリテール事業の一環としてコスメ&ドラッグストア「アインズ&トルぺ」を展開しているが、「Francfranc」とは出店エリア、主要な顧客層及びその価値観に類似性がある一方、販売する商品のカテゴリーは異なる部門を得意とする補完関係にあることから、FJPをグループ化することで両社の強みを生かしたシナジーを発揮することができると判断したという。ただ、「業態が異なるため、シナジー発現については今後の進捗を確認したい」との声も聞かれ、買収の貢献については懐疑的な見方も多い。なお、取得価額は499億7600万円。25年4月期業績への影響は精査中としている。

■川崎重工業 <7012>  6,073円  -378 円 (-5.9%)  11:30現在  東証プライム 下落率3位

川崎重工業<7012>が反落。同社が下請け会社との架空取引で捻出した資金を使い、海上自衛隊の潜水艦乗組員へ金品や飲食を提供していた疑いがあることが3日、複数のメディアで報じられた。これを受け、先行き不透明感を意識した売りが出ている。

■エービーシー・マート <2670>  2,720円  -155 円 (-5.4%)  11:30現在  東証プライム 下落率4位

エービーシー・マート<2670>は大幅反落、前日ザラ場に25日移動平均線とのマイナスカイ離を解消する場面があったが、その後は戻り売り圧力が顕在化した。同社が3日取引終了後に発表した25年2月期第1四半期(24年3~5月)決算は最終利益が前年同期比10%増の131億700万円と2ケタ増益を達成した。都心部の大型店を中心にスニーカーやサンダルなどの売れ行きが好調で、客単価の上昇も収益に寄与している。ただ、第1四半期の好調は事前に織り込みが進んでいたとみられ、目先材料出尽くし感からの売りを誘発した形だ。

■アスクル <2678>  2,058円  -102 円 (-4.7%)  11:30現在  東証プライム 下落率5位

アスクル<2678>は売り一巡後に下げ渋る展開。3日取引終了後に発表した24年5月期連結決算は売上高が前の期比5.6%増の4716億8200万円、営業利益が同16.0%増の169億5300万円だった。法人向けの売り上げ増加や価格改定が寄与した。続く25年5月期の売上高は前期比6.0%増の5000億円、営業利益は同6.2%増の180億円の見通し。配当予想は前期比2円増の38円を見込んだ。この発表を受け、きょうの同社株は材料出尽くし売りで一時9.4%安の1958円まで下落したが、その後は好決算を評価する買いも入り下げ幅を縮めている。

■アイズ <5242>  1,993円  +400 円 (+25.1%) ストップ高   11:30現在

アイズ<5242>がストップ高の1993円に買われている。3日の取引終了後、バリュークリエーション<9238>とマーケティング分野で業務提携したと発表したことが好感されている。バリューCのオウンドメディア内で発信しているマーケティング情報の読者に向けて、媒体資料・マーケティング資料のダウンロードをはじめ、マーケティングセミナーの申し込み・動画視聴機能を持つ「メディアレーダー」へ誘導を図ることで連携する。これにより「メディアレーダー」の掲載社は、資料ダウンロードやセミナー申し込み・動画視聴を接点とした、データ分析やアクセス解析などのマーケティング支援ツールを検討しているマーケターのリードを獲得することができるようになるとしている。なお、同件による業績への影響は軽微とみている。

●ストップ高銘柄

RI <9214>  2,235円  +400 円 (+21.8%) ストップ高   11:30現在

など、2銘柄

●ストップ安銘柄

なし

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.