注目銘柄ダイジェスト(前場):ワールド、アインHD、ティムスなど

市況
2024年7月4日 12時43分

ABCマート<2670>:2720円(-155円)

大幅反落。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は184億円で前年同期比9.0%増となり、会社計画はやや上振れたとみられる。市場コンセンサスも177億円程度であったようだ。ただ、足元の月次動向から順調な決算は想定線と考えられ、サプライズは乏しいもよう。通期予想は据え置きで587億円、前期比5.4%増を予想。韓国売上がやや低調なこともあって、目先の材料出尽くし感が優勢になっている。

住友鉱<5713>:5232円(+326円)

大幅続伸。前日の海外市場では非鉄金属相場が総じて上昇しており、同社など非鉄金属株の買い材料につながっている。銅が2.0%上昇のほか、ニッケルは1.9%の上昇、金も1.5%上昇となっている。とりわけ、金価格上昇が同社株上昇に寄与、ISM非製造業景気指数の下振れなどで米長期金利が低下、ユーロ高・ドル安が進んだことが金相場の上昇につながっているもよう。

川崎重<7012>:6073円(-378円)

大幅反落。取引先企業との架空取引で裏金を捻出し、海上自衛隊の潜水艦乗組員らの物品購入代や飲食代を負担していた疑いがあることが分かったと報じられている。不正な資金捻出は遅くとも6年前に開始し、流用額は10数億円以上に上る可能性があるようだ。防衛予算の拡大でメリットが期待されている中、今後の防衛省との取引に対する不透明感が強まる形にもなっているもよう。

アインHD<9627>:5574円(-546円)

大幅反落。インテリア雑貨の小売業「Franc franc」を買収すると発表している。買収価額は約500億円、株式譲渡は8月20日が予定されているもよう。被買収会社の直近決算期営業利益は26億円程度とみられる。両社の店舗連携により、幅広い商品選択肢の提示や顧客単価、購入点数の向上を狙うとしている。ただ、業態が異なることでシナジー効果に対する不透明感なども強く、負担増などを警戒する動きが先行のようだ。

ワールド<3612>:2235円(+209円)

大幅反発。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は66.5億円で前年同期比16.0%増となり、据え置きの上半期計画73億円、同25.0%増に対する進捗率は91.1%となっている。EC売上が好調推移のほか、経費コントロールの進展で販管費率も改善しているもよう。また、同時に発表している6月の月次動向でも、既存店売上高は前年同月比10.6%増と、7カ月ぶりの2ケタ増となっている。

ティムス<4891>:267円(+30円)

大幅反発。3日取引終了後、北海道大学との間で、同大学が保有する脊髄損傷治療薬候補物質の知的財産権に関する、全世界における独占的実施許諾契約を締結したと発表し、好材料視されている。22年7月に北海道大学との間において締結したオプション契約により、TMS-010として脊髄損傷治療薬候補における開発を行う機会を得ることとなった。本契約よる当年度の支出額(一時金及び当年度のアニュアル・フィー)は、24年4月12日公表の25年2月期研究開発費の見込み額に含まれているという。

レナサイエンス<4889>:373円(+29円)

大幅続伸。3日取引終了後、業績の上方修正を発表し好感されている。25年3月期事業収益を9千万円から1億500万円に、経常損益を2.75億円の赤字から2.57億円の赤字に上方修正し、赤字幅が縮小する見通しとなった。修正の理由は、皮膚疾患治療RS5441(経皮薬、経口薬)の独占的実施権を許諾するライセンス契約を締結している米国Eirion Therapeutics, Inc.が第I相臨床試験(経皮薬)を開始したため、マイルストーンとして10万米ドルを受領する予定のためとしている。

アンビDX<3300>:1029円(+30円)

反発。不動産DXサービス「AMBITION Cloud」と電通デジタルの生成AIを活用した営業DXサービス「∞AI Chat for Sales」とのPoC(概念実証)を開始したことを発表し、好材料視されている。対話型のAIを通してチャットでの部屋探し中のユーザーの会話を要約し、電通による生活者の価値観などを聴取した大規模調査データと統合してペルソナ像を生成する。これに基づき、オンラインAIがユーザーごとのカルテを作成し、新たな物件の紹介から契約までをサポートする。

《ST》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.