話題株ピックアップ【夕刊】(3):アイズ、ダイドー、坪田ラボ
■アイズ <5242> 1,993円 +400 円 (+25.1%) ストップ高 本日終値
アイズ<5242>がストップ高。3日の取引終了後、バリュークリエーション<9238>とマーケティング分野で業務提携したと発表したことが好感された。バリューCのオウンドメディア内で発信しているマーケティング情報の読者に向けて、媒体資料・マーケティング資料のダウンロードをはじめ、マーケティングセミナーの申し込み・動画視聴機能を持つ「メディアレーダー」へ誘導を図ることで連携する。これにより「メディアレーダー」の掲載社は、資料ダウンロードやセミナー申し込み・動画視聴を接点とした、データ分析やアクセス解析などのマーケティング支援ツールを検討しているマーケターのリードを獲得することができるようになるとしている。なお、同件による業績への影響は軽微とみている。
■ダイドーリミテッド <3205> 945円 +122 円 (+14.8%) 本日終値
ダイドーリミテッド<3205>が後場に入り上げ幅を拡大。午後0時21分に関東財務局に提出された大量保有報告書で、南青山不動産(東京都渋谷区)と共同保有者の保有割合が5.14%と新たに5%を上回り大株主に浮上したことが判明。これを受けて思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為などを行うこと。なお、報告義務発生日は6月27日となっている。
■坪田ラボ <4890> 415円 +32 円 (+8.4%) 本日終値
坪田ラボ<4890>が反発。同社は3日取引終了後、中国・浙江省温州にある世界初の目の健康科学・技術・人材・産業の複合施設「Eye Valley」に日本企業として初めてオフィスを開設したと発表。これが材料視されたようだ。同社は同施設にオフィスを設立することで、企業などとのコミュニケーションが広がるだけでなく、研究や臨床の体制を含めた関係強化につながるとしている。また、同日には代表取締役社長の坪田一男氏が浙江省温州市茶山高教園区温州医科大学の客員教授に就任したことも合わせて発表している。
■川口化学工業 <4361> 1,619円 +107 円 (+7.1%) 本日終値
川口化学工業<4361>が3連騰し年初来高値を更新した。3日の取引終了後に発表した第2四半期累計(23年12月~24年5月)連結決算が、売上高42億4800万円(前年同期比1.0%増)、営業利益2億200万円(同29.5%増)、純利益1億9200万円(同59.7%増)と、従来予想の営業利益1億4000万円を上回って着地したことが好感された。同社グループに関係の深い自動車産業で緩やかながら生産が回復基調にあったことで、ゴム薬品の販売が好調に推移した。また、海外向け汎用品の需要回復や特殊薬品の新規用途向け販売の増加もあり、他の業種での需要低迷をカバーし従来予想を上回った。なお、24年11月期通期業績予想は、売上高90億円(前期比4.5%増)、営業利益3億円(同15.2%減)、純利益2億円(同21.7%減)の従来見通しを据え置いている。
■レナサイエンス <4889> 365円 +21 円 (+6.1%) 本日終値
レナサイエンス<4889>が大幅続伸。同社は3日の取引終了後、皮膚疾患治療のRS5441に関し、独占的実施権を許諾するライセンス契約を締結している米エイリオン社が米国で第1相臨床試験を開始し、マイルストーンを受領する予定となったと発表。これを好感した買いが入ったようだ。レナはマイルストーンとして10万ドルを受領する予定で、これに伴い25年3月期の業績予想を修正した。今期の最終赤字予想は従来の1億800万円から9100万円(前期は2億5800万円の最終赤字)に見直している。
■アライドHD <6835> 101円 +4 円 (+4.1%) 本日終値
アライドテレシスホールディングス<6835>が強含み。傘下のアライドテレシスはきょう、ソフトバンク<9434>子会社のビー・ビー・バックボーンとの協業を開始したと発表しており、これが株価を刺激したようだ。この協業は、医療における利便性と安全性の高い統合ネットワークと音声通話を強化したネットワークの提供を目指すもの。医療のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進に向けて、データ通信にアライドテレシスの高速・大容量を実現するWi-Fiと、音声通話にBBバックボーンのsXGP(1.9ギガヘルツ帯の電波を利用して、免許不要でプライベートネットワークの構築が可能な法人向けのサービス)を利用する共有型の新たなソリューションを提案するとしている。
■アンビDX <3300> 1,040円 +41 円 (+4.1%) 本日終値
アンビション DX ホールディングス<3300>が大幅反発。3日の取引終了後、電通デジタル(東京都港区)とその構築に取り組んできた生成AIチャットを活用した不動産業界におけるセールスDXソリューションのプロトタイプについて、プロダクトによるPoC(概念実証)を開始したと発表しており、好材料視された。同プロダクトでは、ユーザーが物件検索を行う際に、対話型のAIを通してWebで物件を検索し、チャットで問い合わせを行うと、チャットでの会話を要約し、外部データと統合してペルソナ像を生成。これに基づき、オンラインAIがユーザーごとのカルテを作成し、新たな物件の紹介から契約までをサポートするとしている。
■日神GHD <8881> 590円 +23 円 (+4.1%) 本日終値
日神グループホールディングス<8881>が続伸し、年初来高値を更新した。同社は3日取引終了後、27年3月期を最終年度とする新中期経営計画を策定したと発表。連結営業利益の目標を50億円(24年3月期実績は35億7900万円)としていることが買い手掛かりとなったようだ。連結売上高目標は880億円(同810億2300万円)に設定。基本方針として「売上高の拡大と収益性向上を両立する持続的成長の推進」「人的資本投資の拡充」「事業ポートフォリオと資本効率を意識した経営の推進」を掲げている。
■ティムス <4891> 244円 +7 円 (+3.0%) 本日終値
ティムス<4891>は高い。3日の取引終了後、北海道大学との間で、同大学が保有する脊髄損傷治療薬候補物質の知的財産権に関する全世界での独占的実施許諾契約を締結したと発表。これが材料視された。日本を含む世界の全ての国における同治療薬候補物質の開発や生産、使用、販売などの活動を独占的に実施する権利を取得する。同社は北海道大学に対して一時金や開発マイルストーンなどを支払う可能性があり、その支払総額は最大で25年2月期の研究開発費の見込み額の3割程度になるという。
■Ridge-i <5572> 2,198円 +49 円 (+2.3%) 本日終値
Ridge-i<5572>が一時、前日比112円(5.2%)高の2261円に買われる場面があった。午後2時ごろ、内閣府宇宙開発戦略推進事務局が実施する「令和6年度課題解決に向けた先進的な衛星リモートセンシングデータ利用モデル実証プロジェクト」に採択されたと発表しており、好材料視された。同事業は、衛星データの利活用促進に向け、衛星リモートセンシングデータの先進的な利用モデルの実証を行うもの。同社は長野市と共同で、高解像度衛星データ(光学及びSAR)とAIを活用して、地方自治体の固定資産異動判読調査業務における課題解決を目的とした新たなサービス開発を行うための実証を提案。採択されたことで、衛星データとAIを活用し、業務に関わる航空写真取得、解析コスト、職員による目視確認に係る人件費を削減するための衛星活用サービスの実導入に向けた技術実証を行う予定としている。
●ストップ高銘柄
RI <9214> 2,235円 +400 円 (+21.8%) ストップ高 本日終値
など、2銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース