5日の株式相場見通し=一進一退か、米株休場も欧州株高はポジティブ
5日の東京株式市場は材料不足が意識されるなか、日経平均株価は前日終値を挟み一進一退の展開か。前日は米国株市場が独立記念日の祝日に伴い休場だったことで、手掛かり材料が少なく方向感が見えにくい。ただ、前日の欧州株市場は独DAXや仏CAC40をはじめほぼ全面高様相に買われたことで、リスク選好ムードは続いている。前日に日経平均は約3カ月半ぶりに史上最高値を更新、TOPIXは1989年12月以来、約34年半ぶりに最高値を更新した。短期間の急上昇により過熱感も拭えず、日経平均は前日まで5日続伸し、この間に1500円以上も水準を切り上げていることで、目先利益確定売りから上昇一服となる可能性はある。ただ、全体指数が軟化する場面では出遅れた向きの押し目買いが想定され、下値に対しても底堅い動きが見込まれる。なお、日本時間今晩に6月の米雇用統計の発表を控え、この内容を見極めたいとの思惑もあり、売り買いともにポジションを一方向に傾けにくいタイミングともいえる。取引時間中は外国為替市場の動向や、米株価指数先物の動きが日経平均やTOPIXに影響を与える可能性がある。
日程面では、きょうは5月の家計調査、6月上中旬の貿易統計、消費活動指数、5月の景気動向指数(速報値)など。海外では5月のユーロ圏小売売上高のほか、6月の米雇用統計など。また、ウィリアムズNY連銀総裁がインドで講演する。
最終更新日:2024年07月05日 08時01分