株価指数先物【引け後】 売り需要に対する押し目狙いのロングを意識

市況
2024年7月8日 18時15分

大阪9月限

日経225先物 40850 -10 (-0.02%)

TOPIX先物 2873.0 -12.0 (-0.41%)

日経225先物(9月限)は前日比10円安の4万0850円で取引を終了。寄り付きは4万0910円と、シカゴ日経平均先物の清算値(4万1035円)には届かなかったが、買いが先行して始まった。その後は利食い優勢となって下落に転じ、前場中盤にかけて4万0790円まで売られる場面がみられた。ただし、押し目待ちの買い意欲は強く、前場終盤にはショートカバーによりプラス圏を回復し、後場の取引開始直後には一時4万1120円まで買われた。

ただし、本日はパッシブ型ETF(上場投資信託)の決算を迎え、分配金捻出のため、現物株と先物市場にポジション解消の売りが予想されていた。後場に入るとETFに絡んだとみられる売りが優勢となり、終盤にかけて下落に転じた。

後場は分配金捻出のための売りが中心とみられるが、前場中盤に付けた安値は下回っておらず、警戒されていた割には下へのバイアスは強まらなかった印象である。想定されていた需給イベントでもあり、足もとでの急ピッチの上昇のなかで、買い遅れているファンドなどが、買い向かう可能性もあっただろう。楽観は禁物ではあるが、下値の堅さが意識される局面では、押し目狙いのロングが意識されたとみられる。

10日もETFの決算に絡んだ分配金捻出のための売り需要が発生する。本日の状況からは、押し目待ちの買い意欲は強いと考えられ、需給イベント通過後のアク抜けを想定したロングを誘う可能性もありそうだ。日経225先物は、上値追いには慎重ながら、ボリンジャーバンドの+2σを挟んで底堅さがみられていた。+2σは4万1090円辺りに上昇してきたことから、抵抗線として意識されてくる可能性はあろう。ただし、週足の+2σは4万0920円辺りで推移しているため、ショートは避けておきたい。

なお、NT倍率は先物中心限月で14.21倍に上昇した。ETFの決算に絡んだ売り需要の影響により、相対的にTOPIX型が弱含む形となった。抵抗線として意識されていた75日移動平均線(14.18倍)を上回って始まり、その後も同線が支持線として機能する形で、一時14.24倍まで上昇する場面も見られた。明日はリバランスの動きが入りそうだが、10日には再びNTロングに振れやすいだろう。

手口面(9月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が2万2087枚、ソシエテジェネラル証券が1万4080枚、サスケハナ・ホンコンが4569枚、バークレイズ証券が2354枚、JPモルガン証券が2067枚、楽天証券が1608枚、野村証券が1434枚、ゴールドマン証券が1196枚、SBI証券が1144枚、ビーオブエー証券が1105枚だった。

TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が2万7642枚、ソシエテジェネラル証券が2万2500枚、モルガンMUFG証券が6910枚、バークレイズ証券が6228枚、JPモルガン証券が4339枚、ゴールドマン証券が4166枚、サスケハナ・ホンコンが4125枚、みずほ証券が3004枚、ビーオブエー証券が2208枚、野村証券が1817枚だった。

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