マイクロソフト、中国の従業員に対して使用可能な携帯をアイフォーンに限定=米国株個別
(NY時間10:02)(日本時間23:02)
マイクロソフト<MSFT> 465.55(-2.01 -0.43%)
アップル<AAPL> 223.69(-2.66 -1.17%)
アルファベットC<GOOG> 189.35(-2.61 -1.36%)
マイクロソフト<MSFT>は中国の従業員に対し、9月から業務で使用可能なスマートフォンをアップル<AAPL>のアイフォーンに限定すると通知した。グーグルのアンドロイドを搭載した端末を事実上、職場から締め出すことになる。ブルームバーグが伝えた。
同社は近く、業務で使用するコンピューターや携帯電話にログインする際の本人確認をアップルの端末でのみ行うよう中国在勤の従業員に義務付ける。これはマイクロソフトによる世界的な安全性対策の一環で、中国本土の従業員数百人が対象となる。
アップルのアップストアとは異なり、中国ではグーグルのグーグルプレイが利用できないため、ファーウェイやシャオミといった中国メーカーは独自のプラットフォームを運営している。
同文書によれば、マイクロソフトはこれらメーカーの端末からの社内情報へのアクセスをブロックすると決め、中国内でグーグルのモバイルサービスが利用できないことを理由に挙げた。ファーウェイやシャオミなどのアンドロイド端末を利用している従業員には、代わりにアイフォーン15が支給されるという。
米中の地政学的な対立が続く中で、中国でのアイフォーンを巡る状況は敏感な問題となっており、改めて注目を集める可能性がある。中国では昨年以降、安全上の懸念を理由に外国製端末を職場に持ち込まないよう従業員に指示する政府系の企業や機関が増えている。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース