ダウ先物は横ばい パウエル議長の証言待ち=米国株

市況
2024年7月9日 22時04分

米株価指数先物(9月限)(NY時間08:52)(日本時間21:52)

ダウ先物 39648(-2.00 -0.01%)

S&P500 5634.00(+8.75 +0.16%)

ナスダック100先物 20717.50(+57.75 +0.28%)

米株価指数先物市場でダウ先物は横ばいで推移している。S&P500が前日に35回目の最高値更新する中で、市場はこのあと日本時間23時頃から始まるパウエルFRB議長の議会証言を待っている。インフレは進展したが、もう少しそれをデータで確認したいといったこれまでの姿勢を示すと見られている。

このところの経済指標に景気減速の兆候が出始めている中、議長は9月利下げの可能性を維持し、データ依存を強調するとの予想もあるようだ。FRBの利下げ開始にしびれを切らしている議員や、ウォール街の金融機関に対するFRBなどの資本要件強化案に不満を持つ議員からの圧力に直面するとの見方も出ている。

市場は、今年2回の利下げの可能性を見ており、短期金融市場で9月の利下げ開始の確率を80%程度で見ている状況。今週は米消費者物価指数(CPI)の発表も控えていることから、今回の議長の証言が決定打になるとの見方は少ないものの、年内の利下げへの道筋を残す内容になると見られているようだ。

前日は半導体株の上げが目立ち、一部の銘柄は本日も時間外で堅調に推移している。エヌビディア<NVDA>が時間外でで上昇しているほか、インテル<INTC>は5日続伸で始まりそうだ。堅調な需要と在庫サイクルの上昇傾向、AIという構造的な追い風により、引き続き米株式市場を牽引している。

AIを巡る話題で、株価は今年35回目の最高値を更新した。ただ、AI銘柄の大手銘柄に関してはそろそろ利益確定を入れる時期に来ているとの指摘も出ている。その一方で、年後半も話題性は衰えないと考える投資家も少なくない。

EVトラックのニコラ<NKLA>が時間外で5日続伸。第2四半期にクラス8の水素燃料電池トラックを72台納車したと発表したことが買い手掛かり。

バイオ医薬品のキメラ・セラピューティクス<KYMR>が時間外で上昇。パートナー企業である仏サノフィが、進行中の標的タンパク質分解薬「KT-474 IRAK4」の皮膚疾患である汗腺膿瘍(HS)およびアトピー性皮膚炎(AD)を対象とした臨床試験(第2フェーズ)を拡大するための措置を講じると発表した。

測位・ナビゲーションを提供するPNPソリューションのネクストナブ<NN>が時間外で上昇。GPSの補完およびバックアップとして3DのPNT技術の実地試験を実施するため、米運輸省から新たな受注を受けたと発表した。

ヘリオス・テクノロジーズ<HLIO>が時間外で大幅安。アナリストが投資判断を「中立」に引き下げた。

(NY時間09:02)(日本時間22:02)時間外

ニコラ<NKLA> 11.64(+1.15 +10.96%)

ネクストナブ<NN> 8.65(+0.32 +3.84%)

キメラ<KYMR> 34.91(+2.95 +9.23%)

ヘリオス<HLIO> 41.15(-5.18 -11.18%)

アップル<AAPL> 228.35(+0.53 +0.23%)

マイクロソフト<MSFT> 466.85(+0.61 +0.13%)

アマゾン<AMZN> 199.79(+0.50 +0.25%)

アルファベット<GOOG> 191.25(+0.77 +0.40%)

テスラ<TSLA> 251.26(-1.68 -0.66%)

メタ<META> 532.27(+2.95 +0.56%)

エヌビディア<NVDA> 130.19(+1.99 +1.55%)

AMD<AMD> 177.73(-0.96 -0.54%)

イーライリリー<LLY> 928.88(+10.88 +1.19%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.