NY株式:NYダウは429ドル高、年内の利下げ期待強まる
米国株式市場は上昇。ダウ平均は429.39ドル高の39,721.36ドル、ナスダックは218.16ポイント高の18,647.45で取引を終了した。
パウエルFRB議長の上院での議会証言を受けた利下げ期待に、寄り付き後、上昇。議長が下院での証言でも時期を明確化しなかったものの、利下げの条件が整いつつあることを示唆したため相場は終日堅調に推移し、終盤にかけ上げ幅を拡大した。ナスダックはアップルやエヌビディアの上昇も支援し、7日連続で過去最高値を更新し、終了。セクター別では、半導体・同製造装置、テクノロジー・ハード・機器が上昇した一方、不動産管理・開発が下落した。
携帯端末のアップル(AAPL)は人工知能(AI)サービスが機種の需要を押し上げると、新型アイフォーン16の年内売り上げで、前機種に比べ約10%増を目標としているとサプライヤーなどに伝えたとの報道で、期待感に上昇。電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)やオンラインの中古車販売プラットフォーンを運営するカーバナ(CVNA)はアナリストの投資判断引き上げでそれぞれ上昇した。バイオのリジェネロン・ファーマシュ―ティカル(REGN)はアナリストの目標株価引き上げで上昇。
靴メーカーのデッカーズ・アウトドア(DECK)は主要ブランドである「Hoka」や「UGG」の6月売上の著しい減速が指摘され、下落。業務・財務管理用ソフトウエア・メーカーのインテュィット(INTU)は企業再編計画の一環として全従業員の10%削減を発表し、売られた。情報テクノロジ―関連会社のハブスポット(HUBS)は、検索会社のグーグルを運営するアルファベット(GOOG)が同社買収交渉を棚上げしたとの報道を嫌気し急落。ディスカウント小売のターゲット(TGT)やクレジットカード会社のマスターカード(MA)はアナリストの投資判断引き下げでそれぞれ下落した。
会員制倉庫型卸売り・小売り会社のコストコホールセール(COST)は米国、カナダの年間会員費の引き上げを発表し、時間外取引で買われている。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》