【市場反応】米CPI、予想外にパンデミック来のマイナス、ドル売り加速

市況
2024年7月11日 22時29分

米労働統計局が発表した6月消費者物価指数(CPI)は前月比-0.1%と、伸び拡大予想に反して5月0.0%から鈍化し、パンデミックで経済封鎖した2020年5月来のマイナスに落ち込んだ。前年比では+3.0%と、5月+3.3%から予想以上に伸びが鈍化し、21年3月来で最低。連邦準備制度理事会(FRB)が注視している変動の激しい燃料や食品を除いたコア指数は前月比+0.1%と、予想外に5月+0.2%から伸びが鈍化し、21年8月来で最低の伸びとなった。前年比では+3.3%。伸びは5月+3.4%から予想外の鈍化で、21年4月来で最低。航空運賃などの大幅低下が奏功した。

一方、同時刻に発表された先週分新規失業保険申請件数(7/6)は前週比1.7万件減の22.2万件と、予想23.5万件を下回った。

CPIの結果を受け、連邦準備制度理事会(FRB)の早期利下げ観測が強まり米国債相場は反発。米10年債利回り10BP近く低下し4.189%となった。ドル売りも加速し、ドル・円は一目基準線158円54銭も割り込み157円44銭まで下落。ユーロ・ドルは1.0845ドルから1.0900ドルまで上昇し6月7日来の高値を更新した。ポンド・ドルは1.2869ドルから1.2949ドルまで上昇し1年ぶり高値を更新。

【経済指標】

・米・先週分新規失業保険申請件数:22.2万件(予想:23.5万件、前回:23.8万件)

・米・失業保険継続受給者数:185.2万人(予想:186万人、前回:185.6万人←185.8万人)

・米・6月消費者物価指数:前年比+3.0%(予想:+3.1%、5月:+3.3%)

・米・6月消費者物価コア指数:前年比+3.3%(予想:+3.4%、5月:+3.4%)

・米・6月消費者物価指数:前月比-0.1%(予想:+0.1%、5月:0.0%)

・米・6月消費者物価コア指数:前月比+0.1%(予想:+0.2%、5月:+0.2%)

《KY》

提供:フィスコ

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