アルコアが暫定決算受け上昇 予想を上回るEBITDA見通しを示す=米国株個別
(NY時間10:23)(日本時間23:23)
アルコア<AA> 38.94(+0.48 +1.24%)
アルミのアルコア<AA>が上昇。前日引け後に4-6月期(第2四半期)の暫定決算を発表しており、EBITDAが3.10ー3.30億ドルを見込み、予想を上回る見通しを示した。アルミナとアルミの価格上昇と製造コスト減少により、前四半期比で増益を見込んでいる。
アルミナの生産量は主に6月に完了したクウィナナ精錬所の完全操業停止により、前四半期比で約5%減少すると予想。一方、アルミの生産量は、第1四半期の好調な生産量と同水準になると予想している。
また、売上高は28.50億ー29.25億ドルの間を見込み、アルミナとアルミニウムの価格上昇により前四半期比で増収となるが、アルミナ出荷量の減少により一部相殺されるとしている。純利益は第1四半期の2.52億ドルの赤字に対して、500万ー2500万ドルを見込んだ。
アナリストは「今回の暫定値は同社にとって堅調な四半期であったことを示唆しており、セグメント全体のEBITDAは予想を上回った」と述べている。
【企業概要】
ボーキサイト採掘、アルミナ精製、アルミ製錬・鋳造を行う。鉱山および工場を所有し、特定用途のために多様な合金の組み合わせを開発・作成するなど、世界の顧客向けに様々な形状やサイズのアルミニウムを製錬・鋳造する。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース