デリカフHD Research Memo(3):第五次中期経営計画は、様々な挑戦を行う期間として位置付け

特集
2024年7月12日 13時43分

■デリカフーズホールディングス<3392>の第五次中期経営計画

2. 第五次中期経営計画の位置付けと長期ビジョン

第五次中期経営計画の策定にあたっての外部環境認識として、国内の市場環境は人口減少と少子高齢化が進み、食の外部化及び家事省力化、健康意識や衛生・安全意識の高まりが続くなかで、リスク要因としては農家の減少、気候変動・天候不順による調達難、人手不足や「物流2024年問題」による物流難が挙げられ、一方でポジティブ要因として食の外部化進展による販売機会の増加、健康意識の高まりによる野菜の消費拡大・研究データの活用、安全・安心・衛生意識の高まりによる同社のサプライチェーン機能の再評価といった点が挙げられる。

同社ではこうした環境の変化などを踏まえて、新たに「野菜の未来を変える。野菜で未来を変える。」をパーパスに設定した。農業と青果物の価値を高める、青果物の廃棄をなくす商品開発、青果物による豊かな食生活の提案など野菜の未来を変える取組みを進め、持続可能な農業、フードロス削減、健康寿命の延伸など野菜で未来を変えていくことを自社の存在意義としている。

また、今回は10年後(2034年)のありたい姿として長期ビジョンも発表した。今後10年間で野菜の総合加工メーカーとしてのポジションを確立し(野菜の価値と可能性を徹底的に追求し、農業と健康に貢献)、持続可能な農業の実現(社会課題・環境課題に真摯に向き合い持続可能な農業の実現に貢献)と個人の幸福と会社の繁栄の両立を実現(人々から選ばれ、社会から必要とされる企業)を目指す。

10年後の経営数値目標として、売上高1,000億円、経常利益率4~5%、ROE10~15%を掲げており、第5次中期経営計画「keep on trying 2027」は長期ビジョンを達成するために、収益力の強化を図るとともに新市場の開拓や新規事業の育成など様々な取り組みに挑戦(try)する期間と位置付けている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《SO》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.