話題株ピックアップ【夕刊】(1):Sansan、ベイカレント、タマホーム

注目
2024年7月12日 15時13分

■Sansan <4443>  2,130円  +400 円 (+23.1%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率トップ

Sansan<4443>がストップ高。11日の取引終了後、25年5月期連結業績予想について売上高を前期比27~30%増の430億2600万~440億4200万円、調整後営業利益を同76.2~157.6%増の30億1200万~44億400万円と発表。前期に続き好調な見通しを示したことが好感され、買いが膨らんだ。主力の営業DXサービス「Sansan」の堅調な成長に加え、インボイス管理サービス「Bill One」の高成長の継続を見込む。配当予想は無配継続とした。同時に発表した24年5月期決算は売上高が前の期比32.8%増の338億7800万円、調整後営業利益が同81.5%増の17億900万円だった。あわせて、取得上限20万株(自己株式を除く発行済み株数の0.16%)、または3億円とする自社株買いの実施を発表した。期間は7月12日から8月31日まで。

■ベイカレント <6532>  4,323円  +700 円 (+19.3%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率2位

ベイカレント・コンサルティング<6532>が大幅高。同社は11日取引終了後、25年2月期第1四半期(3~5月)の単独決算を発表。営業利益は前年同期比18.1%増の94億5500万円となり、堅調なスタートを切ったことが好感されたようだ。売上収益は同25.7%増の272億9700万円で着地。旺盛なコンサルティングニーズを背景とした既存コアクライアントとの取引拡大、新規顧客の増加、前期の積極的な採用により入社した人材の戦力化が進んだことが主な要因だとしている。なお、通期業績予想については売上収益1150億円(前期比22.5%増)、営業利益411億円(同20.1%増)とする従来見通しを据え置いている。

■ボードルア <4413>  4,125円  +625 円 (+17.9%)  本日終値

ボードルア<4413>が切り返し急。11日の取引終了後に発表した25年2月期第1四半期(3~5月)の連結決算は、売上収益が前年同期比39.6%増の23億3900万円、最終利益が同66.7%増の3億3400万円となった。増収増益となったことを評価した買いが入ったようだ。ボードルアの売上高は例年通り、今期は下期偏重の見込みとなるとしているが、求人採用費が膨らむなかにあって業績は順調に進捗したとしている。子会社化を決めたアクティアスは第2四半期(6~8月)から連結化する予定。

■タマホーム <1419>  4,460円  +595 円 (+15.4%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位

タマホーム<1419>が急伸。11日の取引終了後に24年5月期の連結決算を発表。あわせて25年5月期の業績と配当予想を開示した。今期の売上高は前期比5.1%減の2350億円と減収を見込む一方、最終利益は同5.1%増の92億円と前期に続き過去最高益を計画する。年間配当予想は同5円増配の195円とした。発表をポジティブ視した買いが集まり、売り方の買い戻しを誘ったようだ。中核事業の住宅事業では付加価値の高い商品展開を進めシェア拡大に努める方針。24年5月期の売上高は前の期比3.3%減の2477億3300万円、最終利益は同0.4%増の87億5200万円だった。6月度の受注については、粗利益ベースで前年同月比20%減となった。

■イオンモール <8905>  2,066.5円  +189 円 (+10.1%)  本日終値  東証プライム 上昇率10位

イオンモール<8905>が3日ぶりに急反発。11日の取引終了後、25年2月期第1四半期(3~5月)の連結決算を発表した。営業収益は前年同期比3.7%増の1094億3200万円、経常利益は同7.8%増の123億6700万円となった。経常利益の中期計画に対する進捗率は約63%に上り、業績の上振れを期待した買いが入ったようだ。国内事業では集客施策の実施やインバウンド消費の取り込み、コスト改善の効果により、既存モールの収益力が回復した。海外ではベトナムとインドネシアが増益となり、中国とカンボジアでの減益を補った。

■いちご <2337>  453円  +39 円 (+9.4%)  本日終値

いちご<2337>がマドを開けて急伸。11日の取引終了後に発表した25年2月期第1四半期(3~5月)の連結決算は、売上高が前年同期比2.5倍の250億9600万円、最終利益が同2.5倍の35億9100万円となった。大幅な増収増益となったことを材料視した買いが株価を押し上げたようだ。不動産関連事業ではオフィスや商業、ホテル領域を中心にストック収益が伸長。いちご・レジデンス・トークンやいちごオフィスへの売却によるフロー収益も寄与した。また同社はドイツ企業のGIGA.GREENに対し2500万ユーロを出資し、株式の24.39%を保有すると発表した。

■コジマ <7513>  1,060円  +87 円 (+8.9%)  本日終値

コジマ<7513>は大幅高。11日取引終了後、24年8月期連結業績予想について売上高を2638億円から2679億円(前期比横ばい)へ、営業利益を46億円から53億円(同10.0%増)へ上方修正すると発表。携帯電話やエアコンが好調だったほか、テレビや調理家電なども堅調に推移。人件費や修繕費が増えたが、売上高の増加で吸収した。なお、同時に発表した23年9月~24年5月期決算は売上高が1987億900万円(前年同期比1.4%減)、営業利益が45億200万円(同38.7%増)だった。

■フリー <4478>  2,717円  +199 円 (+7.9%)  本日終値

フリー<4478>やカバー<5253>、GENDA<9166>などグロース銘柄の急騰が目立つ。この日、日経平均株価の下げ幅は1000円を超えた。6月の米消費者物価指数(CPI)公表後の急速な円高と、前日の米ナスダック総合株価指数が8日ぶりに急反落したことが全体相場の重荷となっている。一方、プライム市場では値上がり銘柄数は1100を超えており、直近の相場のけん引役となった大型株に売りが集中する形となっている。大型株ラリーのアンワインドが顕著となるなか、出遅れていたグロース市場の小型成長株に資金を振り向ける動きがみられ、東証グロース市場250指数は前日比で3%を超す大幅な上昇となっている。GMOフィナンシャルゲート<4051>やクオリプス<4894>なども上値指向を強めている。

■OSG <6136>  2,043.5円  +113.5 円 (+5.9%)  本日終値

OSG<6136>が続急伸し、2000円台に乗せた。11日の取引終了後、24年11月期第2四半期累計(23年12月~24年5月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比10.0%増の776億6700万円、経常利益は同6.9%増の108億6800万円となった。経常利益の増益率は第1四半期時点よりも高く、2ケタの増収率となったこともあって、業況のモメンタムを好感した買いが入ったようだ。同社は精密切削工具を手掛ける。為替換算の影響により全地域で売上高は増収となった。台湾を中心とするアジア圏や中国で利益は回復基調となった半面、日本国内は厳しい状況が続いたとしている。

■ニトリホールディングス <9843>  17,330円  +750 円 (+4.5%)  本日終値

ニトリホールディングス<9843>が大幅高で3連騰。米国時間11日に発表された6月の米国の消費者物価指数(CPI)は、前月比では市場予想(0.1%上昇)に反して、0.1%の低下となった。米連邦準備制度理事会(FRB)による9月の利下げ観測が一段と強まる格好となり、米長期金利に低下圧力が掛かるなか、ドル円相場は一時1ドル=157円台まで急速にドル安・円高が進んだ。政府・日銀による為替介入の観測も一部で出ているようだ。為替相場の反応を受けて株式市場では円高メリット株とされるニトリHDなどを物色する動きが広がっている。神戸物産<3038>やワークマン<7564>も高い。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.