話題株ピックアップ【夕刊】(3):日経レバ、ファストリ、シンバイオ

注目
2024年7月12日 15時18分

■トランザクション <7818>  1,695円  -92 円 (-5.2%)  本日終値

11日に決算を発表。「3-5月期(3Q)経常は9%減益」が嫌気された。

トランザクション <7818> [東証P] が7月11日大引け後(15:00)に決算を発表。24年8月期第3四半期累計(23年9月-24年5月)の連結経常利益は前年同期比9.7%増の41.6億円に伸び、通期計画の53.2億円に対する進捗率は78.2%となり、5年平均の79.0%とほぼ同水準だった。

⇒⇒トランザクションの詳しい業績推移表を見る

■日経レバ <1570>  31,700円  -1,710 円 (-5.1%)  本日終値

NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が急落。前日の米国株市場でこれまで相場を牽引していた主力ハイテク株が軒並み売り込まれ、ナスダック総合株価指数が急落、これを受けて東京株式市場でも主力株にリスク回避目的の売りが噴出した。日経平均株価は1000円を超える急落に見舞われ4万1000円近辺まで売り込まれる場面があった。日経平均に連動するように組成されたETFで、価格変動率が日経平均の2倍に設定された日経レバも大きく下値を試す展開に。株式需給面では、直近週で日経レバの信用買い残が急減、一方で売り残は急増し買い残を上回る状況にあり、信用倍率は1倍を下回っていた。個人投資家も短期急騰に対する警戒感が強まっていたとみられる。なお、きょうは全体指数は波乱展開となっているが、個別株ベースでは中小型株に投資資金が還流しており、値上がり銘柄数が1000を上回るなど値下がり数を大幅に上回っている。

■ファーストリテイリング <9983>  43,010円  -2,190 円 (-4.9%)  本日終値

ファーストリテイリング<9983>が6日ぶりに急反落した。11日の取引終了後、24年8月期の業績と配当予想の上方修正を発表。今期の売上収益予想を400億円増額して3兆700億円(前期比11.0%増)、最終利益予想を450億円増額して3650億円(同23.2%増)に見直した。年間配当予想は50円増額して400円に引き上げている。過去最高益予想を上乗せする形での上方修正となったが、この日は日経平均株価が大幅安となっており、日経平均のウェートの高い同社株は全体相場に連れ安する形となった。国内ユニクロ事業、海外ユニクロ事業ともに堅調に推移しており、第3四半期までの進捗状況と足もとの為替レートを踏まえ、通期の業績予想を見直した。

■プライム・ストラテジー <5250>  1,491円  +300 円 (+25.2%) ストップ高   本日終値

プライム・ストラテジー<5250>はストップ高。11日の取引終了後、米国で出願中の戦略AI「David」について、米国特許商標庁から特許査定を受けたと発表。これが材料視された。あわせて23年12月~24年5月期連結決算を発表した。売上高は前年同期比5.2%減の4億1700万円、営業利益が同38.9%減の9700万円だった。

■シンバイオ製薬 <4582>  230円  +42 円 (+22.3%) 一時ストップ高   本日終値

シンバイオ製薬<4582>が一時ストップ高。12日正午、ポリオーマウイルス感染マウスモデルを用いて抗ウイルス薬ブリンシドフォビル(BCV)の潜在的有用性を検証するため、試料提供契約を締結した米ペンシルベニア州立大学医学部が研究成果を論文発表したと開示。その内容が株価の刺激材料となったようだ。論文では腎上皮細胞及び大脳皮質細胞を用いた初期培養試験において、ポリオーマウイルス接種後の感染性ウイルス産生をBCVは選択的に抑制したと言及。更にマウスモデルにおける試験で、BCVはポリオーマウイルスに対して、比較的低用量から腎、脳における感染性ウイルス産生を抑制したことなどが示されているという。

■トリプルアイズ <5026>  1,476円  +189 円 (+14.7%)  本日終値

トリプルアイズ<5026>が後場急伸。同社はきょう午後1時ごろ、24年8月期通期の連結業績予想を修正。営業損益の見通しを従来の9600万円の赤字から300万円の黒字(前期は2億6900万円の赤字)に引き上げた。売上高予想も40億4500万円から43億4100万円(前期比85.0%増)に引き上げた。AIソリューション事業が好調に推移しているほか、GPUサーバー事業で第2四半期に大型案件を納品したことなどが寄与。また、子会社化したBEXの連結取り込みも押し上げ要因になるという。

■三光合成 <7888>  777円  +88 円 (+12.8%)  本日終値  東証プライム 上昇率5位

三光合成<7888>が急騰。工業用樹脂部品メーカーで自動車向けを主力に展開するが、足もとの業績は自動車向け内装品や外装品が高水準の需要を取り込み好調を極めている。11日取引終了後に発表した24年5月期の営業利益は前の期比19%増の41億3100万円と2割近い伸びを達成、続く25年5月期も前期比16%増の48億円予想と2ケタ成長を続け、連続過去最高利益更新が見込まれている。PERやPBRなど投資指標面でも割安感が強く、ここ株価は調整色をみせていたこともあって、目先リバウンドを見込んだ買いが集中した。

■PR TIMES <3922>  2,081円  +210 円 (+11.2%)  本日終値  東証プライム 上昇率6位

PR TIMES<3922>が急伸。11日の取引終了後、3~5月期連結決算を発表。売上高が前年同期比19.6%増の19億2500万円、営業利益が同41.0%増の4億8400万円となっており、これを好感した買いが入った。主力のプレスリリース配信サービス「PR TIMES」の利用企業社数が増加。プレスリリース件数も4月に月間過去最高を記録するなど好調だった。なお、通期の増収増益見通しに変更はない。

■ビーウィズ <9216>  2,080円  +180 円 (+9.5%)  本日終値

ビーウィズ<9216>が大幅続伸。同社は11日取引終了後、25年5月期通期の連結業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比25.8%増の32億円としていることや、期末一括配当計画を前期比24円増配の77円としていることが好感されたようだ。売上高は同9.8%増の420億円を見込む。コンタクトセンター・BPOサービスで継続案件の受託拡大を目指し、利益率向上に向けては複数の施策を組み合わせ生産性の改善に取り組むとしている。

■日本色材工業研究所 <4920>  1,785円  +135 円 (+8.2%)  本日終値

日本色材工業研究所<4920>が3日続伸し、年初来高値を更新した。同社は11日取引終了後、25年2月期通期の連結業績予想を修正。営業利益の見通しを従来の6億600万円から7億1100万円(前期比61.0%増)に引き上げたことが好感されたようだ。売上高予想も169億6400万円から173億5400万円(同15.3%増)に上方修正。国内外の化粧品メーカーからの受注が回復・増加していることが主な要因だとしている。

●ストップ高銘柄

WOLVES HAND <194A>  967円  +150 円 (+18.4%) ストップ高   本日終値

など、4銘柄

●ストップ安銘柄

メドレックス <4586>  97円  -50 円 (-34.0%) ストップ安   本日終値

以上、1銘柄

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