ウェルズ・ファーゴが決算受け下落 NIIが予想下回る 予想上回る経費も計上=米国株個別
(NY時間09:40)(日本時間22:40)
ウェルズ・ファーゴ<WFC> 56.26(-3.90 -6.48%)
ウェルズ・ファーゴ<WFC>が下落。取引開始前に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、純受取利息(NII)が予想を下回ったことが嫌気されてきる。1株利益および経常収益は予想を上回った。コーポレート・バンキングおよび投資銀行部門が好調だった。また、同銀は予想を上回る経費を計上し、今年中に以前予想していたほどのスピードの経費削減はできないと警告した。第2四半期の経費は2%増の133億ドルとなった。
シャーフCEOは声明で「リスクと管理業務は引き続き最優先事項であり、顧客により良いサービスを提供し、長期的に高いリターンをもたらすための戦略を引き続き実行している」と述べた。
コスト削減は同CEOが指揮を執って以来の再建計画の重要な部分であったが、その努力は、長年に渡る規制当局の制裁に絡む多額の損失によって、しばしば足かせとなってきた。先月、サントマッシモCFOは、同銀をより効率的に運営することを目的とした数百の異なるプロジェクトがあると述べていた。
純受取利息(NII)については、ローン需要の伸び悩みと顧客への預金金利の支払い圧力に直面している。同銀は通期のNIIは7―9%減少すると予想している。
(4-6月・第2四半期)
・1株利益:1.33ドル(予想:1.29ドル)
・経常収益:206.9億ドル(予想:202.8億ドル)
純受取利息(NII):119.2億ドル(予想:122.2億ドル)
商業銀行:31.2億ドル(予想:31.5億ドル)
コーポレート・バンキングおよび投資銀行:48.4億ドル(予想:46.2億ドル)
ウェルス&インベストメント・マネジメント:38.6億ドル(予想:38.3億ドル)
・平均貸出総額:9170億ドル(予想:9244億ドル)
・平均預金総額:1.35兆ドル(予想:1.36兆ドル)
・自己資本Tier1比率:11.0%(予想:11.1%)
・貸倒引当金:12.4億ドル(予想:12.8億ドル)
(通期見通し)
・純受取利息(NII):7~9%減(予想:6%減)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース