NY株式:NYダウは247ドル高、大幅利下げ期待
米国株式市場は上昇。ダウ平均は247.15ドル高の40,000.90ドル、ナスダックは115.04 ポイント高の18,398.45で取引を終了した。
連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ期待を受けた買いが続き、寄り付き後、上昇。6月生産者物価指数(PPI)が予想を上回ったものの、ミシガン大消費者信頼感指数や期待インフレ率の予想外の低下で、大幅利下げ期待も強まり、相場を一段と押し上げた。終盤にかけて失速も主要企業の好決算への期待も強く、終日堅調に推移し終了。セクター別では、不動産管理・開発や自動車・自動車部品が上昇した一方、銀行が下落した。
オンライン中古車販売プラットフォームを提供するカーバナ(CVNA)はアナリストの投資判断引き上げで上昇。製薬会社のイーライリリー(LLY)や電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)はアナリストの目標株価引き上げでそれぞれ上昇した。通信のAT&T(T)は現、元顧客データの大規模なサイバー攻撃があり、サードパーティのスノーフレーク(SNOW)のクラウドプラットフォーム上のワークスペースで情報が不正にダウンロードされたことも明らかにし、下落。ソフトウエアソリューション会社のスノーフレーク(SNOW)も下落。銀行のウェルズファーゴ(WFC)は四半期決算で純金利収入が市場予想を下回り減益となったことが嫌気され、下落。同業のシティ・グループ(C)は四半期決算で、費用の高さが警戒され売られた。
航空機メーカーのボーイング(BA)は顧客に、マックス737機の納入がさらに遅れる可能性を通知したとの報道が嫌気され、下落。オンライン小売のアマゾン(AMZN)はベゾス前最高経営責任者(CEO)による保有株売却が明らかになり、下落した。
投資家の恐怖心理を示すVIX指数は12.11まで下落した。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》