レスメド、イーライリリーの臨床試験結果における急落は過剰反応との見解 株価は小幅安=米国株個別
(NY時間10:36)(日本時間23:36)
レスメド<RMD> 204.36(-0.47 -0.23%)
バロンズ誌が医療機器のレスメド<RMD>について、6月にイーライリリー<LLY>が肥満治療薬の臨床試験で閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)症候群の重症度を軽減する可能性を示したことで同社株は急落していたが、それは過剰反応だったとのアナリストの見解を伝えていた。同社は収入の一部をOSA対策製品から得ている。
同アナリストは、同社が今年失う売上高は3700万ドル弱で、今年度の通期売上高見通し48億ドルの1%未満で、27年まででも失われる売上高は7500万ドルに満たないとの見方を示した。
別のアナリストは、GLP-1受容体作動薬が睡眠時無呼吸症候群の治療に用いる同社のCPAP(持続陽圧呼吸療法)装置の販売を伸ばす可能性があるとの見解を示していたという。GLP-1が同社の市場を大きく縮小させるとは考えていない。特に、未診断の患者をより多く取り込み、CPAPの利用につながる可能性があると分析している。
株価は6月下旬の急落を70%以上取り戻しており、180ドル付近まで下落した株価は204ドル台後半まで回復している。
【企業概要】
睡眠時無呼吸症候群・慢性閉塞性肺疾患やその他の慢性疾患向けにデジタルヘルス技術とクラウド接続型医療機器を開発・製造・提供する。閉塞性睡眠時無呼吸症候群の非侵襲的治療法CPAPを販売するほか、クラウドベースの健康アプリ・ソフトウェア・デバイスによるコネクテッドケアや、在宅医療管理ソフトウェア等を提供する。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース