ダウ平均は4日続伸 トランプ・トレードを本格的に意識=米国株概況

市況
2024年7月16日 5時31分

NY株式15日(NY時間16:20)(日本時間05:20)

ダウ平均   40211.72(+210.82 +0.53%)

S&P500    5631.22(+15.87 +0.28%)

ナスダック   18472.57(+74.12 +0.40%)

CME日経平均先物 41165(大証終比:-5 -0.01%)

きょうのNY株式市場、ダウ平均は4日続伸。先週のインフレ指標を通過して、市場はFRBの利下げ期待を高めており、そのムードが本日も続いている。週末にトランプ前大統領が狙撃されたが、耳にけがを負ったものの命に別状はなく、未遂に終わった。市場は11月の選挙に向けてトランプ氏と共和党の世論調査がさらに上昇する可能性もあると推測。今回の事件はトランプ氏に有利に働くと見られているようだ。

ストラテジストは「良いニュースはトランプ氏が耳以外に負傷せず、命に別状がなかったことだ。その結果、市場は勢いそのままに進むと思う」と語ったほか、「トランプ氏はすでに明確な最有力候補であり、今回の銃撃はその地位をより強固なものにするだろう」といった評価も聞かれる。共和党大会が本日ウィスコンシン州ミルウォーキーで始まるが、全米世論調査ではトランプ氏がバイデン大統領をリードしている。市場もトランプ・トレードを本格的に意識している模様。今回の件を受けてトランプ・メディア<DJT>が急伸。

先週のインフレ指標とパウエルFRB議長の議会証言を通過して、投資家の関心は第2四半期決算に移っている。事前にハードルが上がっているとの指摘があるものの、今回の決算が今年の上昇記録を伸ばすきっかけになるかもしれないといった楽観的な見方も出ている。今週はS&P500のうち40社以上が発表する予定。

ゴールドマン<GS>が決算を受け上昇。トレーディング部門の収益を拡大。債券・為替・商品(FICC)も株式も予想を上回った。キャピタル・マーケット事業が回復したことも寄与した。ただ、業界をリードしてきたM&A部門はJPモルガン<JPM>よりも仲介手数料が少なかった。

アップル<AAPL>が上昇。市場調査会社IDCによると、同社が出荷したアイフォーンの台数は4-6月期に増加に転じた。IDCによると、世界のスマホ出荷台数は6.5%増加。世界最大のスマホ市場である中国で6月18日のショッピングイベント前後に実施した積極的値引きが奏功した。

メーシーズ<M>が大幅安。アークハウスおよびブリゲイド・キャピタル社との買収提案に関する協議を打ち切った。

化粧品のアルタ・ビューティー<ULTA>が下落。アナリストが同社をトップ・ピックから外した。同社の2024年度と25年度の業績見通しを下方修正し、目標株価も従来の475ドルから450ドルに引き下げた。

機能性飲料と液体サプリメントのセルシウス<CELH>が大幅安。アナリストが目標株価を従来の85ドルから68ドルに引き下げた。投資判断は「買い」を継続。同社の市場シェア低下に着目している。

仮想通貨関連株が上昇。ビットコインが上昇しており、関連株も買われた。土曜日の襲撃事件を受けてトランプ氏の再選の可能性を市場は高めている。トランプ氏は仮想通貨に前向きな姿勢。

トランプ・メディア<DJT> 40.58(+9.69 +31.37%)

ゴールドマン<GS> 492.23(+12.35 +2.57%)

メーシーズ<M> 16.85(-2.24 -11.73%)

アルタ・ビューティ<ULTA> 395.16(-17.78 -4.31%)

セルシウス<CELH> 52.63(-6.27 -10.65%)

コインベース<COIN> 242.85(+24.83 +11.39%)

マラソン・デジタル<MARA> 24.58(+3.81 +18.34%)

ライオット<RIOT> 11.48(+1.68 +17.08%)

マイクロストラテジー<MSTR> 1611.28(+214.52 +15.36%)

アップル<AAPL> 234.40(+3.86 +1.67%)

マイクロソフト<MSFT> 453.96(+0.41 +0.09%)

アマゾン<AMZN> 192.72(-1.77 -0.91%)

アルファベットC<GOOG> 188.19(+1.41 +0.75%)

テスラ<TSLA> 252.64(+4.41 +1.78%)

メタ<META> 496.16(-2.71 -0.54%)

AMD<AMD> 179.83(-1.78 -0.98%)

エヌビディア<NVDA> 128.44(-0.80 -0.62%)

イーライリリー<LLY> 950.46(+2.06 +0.22%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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