16日の株式相場見通し=一進一退か、連休中は米株上昇も円安一服が上値抑制

市況
2024年7月16日 8時00分

16日の東京株式市場で、日経平均株価は一進一退の展開が見込まれる。国内3連休中に米国株は上昇し、NYダウ平均株価は4万ドルの大台を回復後、過去最高値を更新した。13日に米国のトランプ前大統領への銃撃事件が発生。トランプ氏は耳を負傷したが、命に別状はなかった。銃撃事件後に市場ではトランプ氏が大統領選で勝利するとの見方が強まり、エネルギー関連株や金融株に資金を振り向ける流れが強まっている。一方、外国為替市場ではドル高・円安の流れが一服。米国時間15日には瞬間的に1ドル=157円10銭台まで円高に振れる場面があった。米連邦準備制度理事会(FRB)による年内2回の利下げ観測が強まるなかで、パウエル議長は同日、第2四半期の経済指標から、インフレが目標の2%に向かって鈍化していることへの自信を深めたとの認識を示し、一時的にドル売りが膨らんだ。更に、市場では前週後半に日本政府・日銀が連日で為替介入を行ったとの推測が出ている。前週末の日経平均は急速な円高進行や米ハイテク株の調整を背景に、1033円安と急落していた。その後、米国市場ではハイテク株が持ち直し、全体相場にリスク選好ムードが強まったとあって、16日朝方の東京市場では主力株に自律反発狙いの買いが見込まれる。金融やエネルギー関連銘柄には「トランプラリー」を意識した資金が流入することへの期待も高まっている。もっとも、円安基調の一服が輸出関連株の上値を圧迫する要因となるほか、全体相場は6月下旬以降の急ピッチな上昇を受けて引き続き短期的な過熱感が強まった状況にある。前週末に急伸したグロース市場の主要銘柄には、目先の利益を確定する目的の売りが膨らむ可能性もある。日経平均株価は4万1000円台での値固めの展開となるか、注目されることとなりそうだ。

15日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比210ドル82セント高の4万0211ドル72セントと4日続伸。ナスダック総合株価指数は同74.120ポイント高の1万8472.566と続伸した。

日程面では、きょうは国内では2014年1~6月分の日銀金融政策決定会合の議事録が公表されるほか、5月の第3次産業活動指数の発表を控えている。海外ではドイツの7月ZEW景況感指数とユーロ圏5月貿易収支、米6月小売売上高、米6月輸出入物価指数、米7月NAHB住宅市場指数などが公表される予定。バンク・オブ・アメリカ<BAC>やモルガン・スタンレー<MS>、ユナイテッドヘルス・グループ<UNH>が決算を発表する。

出所:MINKABU PRESS

最終更新日:2024年07月16日 08時15分

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.