コニシ Research Memo(10):配当は今後3年間で70億円(配当性向30%以上)を予定 自社株追加取得も発表
■コニシ<4956>の株主還元策
配当については、2017年3月期より「毎期の業績等を勘案しながら利益を還元するとともに、継続的な配当を実施する」ことを基本方針としてきた。この方針に基づいて、終了した2024年3月期は年間配当を33.0円(2023年3月期は24.5円※)へ増配し、進行中の2025年3月期も年間配当33.0円(予想配当性向29.1%)を予定している。
※2024年1月1日付の株式分割1:2の調整後の数値。
また同社は、自社株買いにも積極的であり、前回の「中計経営計画2026(2024年3月期から2026年3月期)」では、「株主還元」を大きな方針の1つに掲げ、その一環として「3年間で自社株取得60億円」を目標としていた。しかし実際には、終了した2024年3月期で67億円(5,704千株)の取得を完了した。そのため、今回の新たな「中期経営計画2027(2025年3月期から2027年3月期)」では追加で約50億円の自己株取得を発表した。
このように、中期経営計画において株主還元の方針及び目標金額を明確に盛り込んだ同社の姿勢は高く評価できる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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