NY株式:NYダウは742ドル高、小売売上高を好感
米国株式市場は続伸。ダウ平均は742.76ドル高の40,954.48ドル、ナスダックは36.77ポイント高の18,509.34で取引を終了した。
予想を上回った小売売上高を好感した買いに寄り付き後、上昇。ダウは成長や消費への期待に加え、ユナイテッドヘルスの上昇がけん引し大幅続伸、終日堅調に推移した。ナスダックはローテーション絡みの売りに押され、一時下落に転じたが終盤にかけプラス圏を回復。ダウは連日で過去最高値を更新し、終了した。セクター別では、耐久消費財・アパレル、銀行が上昇した一方、メディア・娯楽が下落。
管理医療会社のユナイテッドヘルス・グループ(UNH)は4-6月期決算でサイバー攻撃関連のコストの上昇、低所得者層向け保険を巡る問題が存続したにもかかわらず調整後の1株利益が予想を上回り、大幅高。金融のモルガンスタンレー(MS)は第2四半期決算で純収入が予想を上回り、上昇。銀行のバンク・オブ・アメリカ(BAC)は四半期決算でクレジットカード債権の焦げ付きが影響し信用コスト増が重しとなり増収減益も、トレーディング収入が予想を上回り、買われた。
オンライン小売のアマゾン(AMZN)は大型セール、「プライムデー」で開始6時間の売上高が前年同期比13%増との報道を好感し、上昇。出会い系アプリを提供するマッチ・グループ(MTCH)は、物言う投資家のスターボードが「過小評価されている」ことを理由に同社株保有を増やしたことが明らかになり、上昇。金融サービス会社のチャールズ・シュワブ(SCHW)は四半期決算で、新規証券口座開設数が市場の予想に満たず、さらに、事業縮小計画が嫌気され、下落した。
自動電子ブローカーのインタラクティブ・ブローカーズ(IBKR)は取引終了後に決算を発表。内容が予想を上回り、時間外取引で買われている。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》