アドテストは売り買い交錯、エヌビディア軟調でASMLやTSMC決算前に買い手控え
アドバンテスト<6857>は売り買い交錯。6月中旬を境に急速な上昇トレンドを形成してきたが、前週12日に利食い急ぎの動きが顕在化し急落、その後は押し目買いでバランスを取り戻しているものの、上値では戻り売り圧力が強く値動きが重い。前日の米国株市場ではNYダウが急騰、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も3日続伸と戻り足をみせているが、画像処理半導体(GPU)大手のエヌビディア<NVDA>が続落し25日移動平均線を下回るなど流れにやや変化がみられる。エヌビディアのGPU向けテスターを納入し、同社との収益連動性が高いアドテストも目先強弱観が対立する状況にある。きょうのASMLホールディングADR<ASML>の決算発表やあすに予定されるTSMC<TSM>の決算発表を控え、この結果を見極めたいとの思惑も積極的な買いを入れにくくしている面もあるようだ。