笑美面:シニアホーム紹介と運営コンサルティングで急成長中

材料
2024年7月17日 10時54分

笑美面<9237>は首都圏、関西圏、九州圏におけるシニアホーム紹介サービス(2023年10月期の売上構成比84.0%)に加え、シニアホーム運営コンサルティング(同16.0%)を展開し、介護家族の負担を軽減する、サービスの質が高いシニアホームを増加させることを目指している。シニアライフサポート事業は紹介パートナーと連携しながらシニアホームへの入居対象者紹介を通じて収益を獲得し、ケアプライム事業は主にシニアホーム新規開設コンサルティングによるシニアホーム等からの収益を得る。

介護保険法や保険外介護サービスの充実によって要介護者へのサービスは増加してきている一方、介護を行う家族などへの支援は不十分であり、同社は介護家族による介護負担を課題として捉え、この大きな市場を解決する事業をてがける。社会的課題や環境問題の解決を事業目的とする企業の新規上場、いわゆるインパクトIPO企業として、同社は2023年10月26日に東京証券取引所グロース市場へ上場を果たしている。

2024年10月期は営業収益で前期比61.1%増の1,311百万円、営業利益で同63.2%増の187百万円が計画されている。6月14日に発表された2Q決算は、営業収益で前年同期比85.8%増の576百万円、営業利益で65百万円と黒字転換を果たした。2Qだけの数値ではメディカルソーシャルワーカーからの紹介が前年同期比12.7%増の1,788人、家族会議実施数が同2.2倍の1,522件。メディカルソーシャルワーカーを中心に家族会議の有用性に対する理解が進み、家族会議実施までの前工程が省略できるケースが増え始めた。2Qの着地は、既存コーディネーターの生産性改善により営業費用が当初予想を下回った結果、営業利益が当初の想定31百万円から上振れしている。なお、営業利益の進捗率は、上期に採用及び人件費増が先行したため50%未満だが半期計画は超過、下期の利益拡大を見据える

2026年10月期を最終年度とする中期経営方針のインパクトKPIはメディカルソーシャルワーカーからの紹介で18,700人(2023年10月期6,466人)、家族会議で9,300件(同3,296件)など。シニアライフサポート市場には1,000億円強のマーケットポテンシャルがあるとの想定もあり、ディフェンシブな成長領域といえる。

《NH》

提供:フィスコ

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