話題株ピックアップ【昼刊】:セルソース、東宝、東海カーボン

注目
2024年7月17日 11時39分

■セルソース <4880>  1,599円  +187 円 (+13.2%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位

セルソース<4880>が大幅高で3日続伸している。16日の取引終了後、東京都から「卵子凍結に係る対象者向けオンライン説明会運営業務」を受託したと発表しており、好材料視されている。東京都が行う「卵子凍結に係る費用の助成」の対象者に向けたオンライン説明会の運営業務を受託した。助成にあたっては、希望する人が安全かつ安心な環境で卵子凍結を行えるよう、卵子凍結に関する正しい知識を身に付けるための同説明会への参加が要件となっていることから、同社では、これまで卵子凍結保管受託サービス「卵子凍結あんしんバンク」提供に際して行ってきた卵子凍結・保管に関する説明会で得た経験を生かし、受託業務を遂行するとしている。

■東宝 <9602>  4,984円  +448 円 (+9.9%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位

東宝<9602>が続急伸している。16日の取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)連結決算が、売上高859億7600万円(前年同期比15.9%増)、営業利益245億7600万円(同34.1%増)、純利益161億4900万円(同31.4%増)と大幅な増収増益となったことが好感されている。映画営業事業で、前期第4四半期からの続映作品で興行収入110億円を突破した「劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」や興行収入150億円を超えた「名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)」のほか、「映画ドラえもん のび太の地球交響楽(シンフォニー)」などがヒットし業績に貢献した。また映像事業において、「ハイキュー!!」「僕のヒーローアカデミア」「呪術廻戦」「SPY×FAMILY」などが劇場公開、動画配信、商品化権、パッケージ販売などの多面的展開により好調に推移した。なお、25年2月期通期業績予想は、売上高2800億円(前期比1.2%減)、営業利益550億円(同7.2%減)、純利益390億円(同13.9%減)の従来見通しを据え置いている。

■名糖産業 <2207>  2,074円  +94 円 (+4.8%)  11:30現在

名糖産業<2207>が大幅高で続伸している。16日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想について、最終利益を14億円から40億円(前期7億300万円の赤字)へ上方修正したことが好感されている。同社及び子会社エースベーカリーが保有するC&Fロジホールディングス<9099>株式の全てについて、SGホールディングス<9143>が実施したTOBに応募したのに伴い、第2四半期に投資有価証券売却益33億6300万円を特別利益として計上することなどが要因としている。なお、売上高280億円(前期比14.8%増)、営業利益8億円(同3.4倍)は従来見通しを据え置いている。

■東海カーボン <5301>  991.7円  +36.5 円 (+3.8%)  11:30現在

東海カーボン<5301>が4日続伸となっている。同社は16日取引終了後、電極事業の構造改革の一環として、25年7月までに日本と欧州の黒鉛電極の生産能力を年間5万6000トンから同3万2000トンに削減すると発表しており、これが評価されているようだ。黒鉛電極生産体制再構築の概要は、「国内生産は防府工場(山口県防府市)に集約し、滋賀工場(滋賀県近江八幡市)での生産を25年7月末までに終了。出荷能力は年間2万6000トンから同1万2000トン体制とする」「欧州拠点の生産能力を約30%削減し、年間3万トンから同2万トン体制とする」とし、北米拠点での生産能力は変更しない。構造改革の背景には世界的な鉄鋼生産低迷で電極需要が減少していることに加え、中国・インド勢による低価格製品の流入で市況が大幅に軟化し、構造不況状態になっていることがあるという。

■八洲電機 <3153>  1,997円  +70 円 (+3.6%)  11:30現在

八洲電機<3153>はマドを開け上値追いに拍車がかかっている。空調設備や照明、受変電システムなどを取り扱う電機商社。国内でも生成AIの本格普及を背景としたデータセンター増設・新設需要が見込まれるが、同社は日立系ということもあり、データセンター向け空調や電力設備需要を業績に反映する公算が大きい。前期に続き今期も営業最高益更新が続く見通しで、株式市場でもにわかに頭角を現している。株価は戻り売り圧力のない上場来高値圏を突き進む展開にあり、未踏の2000円台での活躍も視界に入っている。

■トライアル <141A>  2,604円  +89 円 (+3.5%)  11:30現在

ここグロース市場の物色人気が復活の兆しをみせている。旧東証マザーズ指数である東証グロース市場250指数は前日まで3営業日続伸となっていたが、きょうも上昇し今年4月10日以来約3カ月ぶりとなる700台復帰を目前にとらえている。前日の米国株市場ではNYダウが740ドルあまりの大幅高をみせたが、一方で中小型株への買いが活発化し、中小型株で構成されるラッセル2000は3.5%高と急騰、5日連続で1%を超える上昇をみせ、5日間合計で12%近く水準を切り上げている。この流れが東京市場にも波及している。グロース250は5月30日に602.27で年初来安値をつけたが、その後は戻り足を鮮明としており、週足ベースで6月第3週は“トンボ足”を形成したが、それ以外は陽線5本を記録、今週も陽線となる可能性が高い。テクニカル的には長期波動の転換を示唆するに十分な状況にある。きょうは、時価総額で断トツのトライアルホールディングス<141A>のほか、時価総額上位に位置するカバー<5253>、ジーエヌアイグループ<2160>などが大きく買われ、指数押し上げに寄与している。

■レゾナック <4004>  3,907円  +90 円 (+2.4%)  11:30現在

レゾナック・ホールディングス<4004>が続伸している。16日の取引終了後、台湾ハードディスクメディア事業終了に伴う清算手続きの一環として、レゾナックHD・タイワン(RHDT)社が保有する固定資産を譲渡すると発表。それに伴い、24年12月期に譲渡益約84億8000万円を特別利益として計上することが好材料視されている。

■エニマインド <5027>  1,260円  +29 円 (+2.4%)  11:30現在

AnyMind Group<5027>が3日続伸している。午前9時ごろ、グーグル・クラウド・パートナー・アドバンテージ・プログラムにおいて、サービスパートナー認定を取得し、グーグル・クラウド生成AIソリューション支援パートナーのエコシステムに参加したと発表しており、好材料視されている。今後はマーケティング向け生成AIパートナーとして、ブランド企業に対して生成AIを活用したマーケティング戦略の策定から導入、運用までを包括的にサポートするとしている。

■GMO-FH <7177>  700円  -109 円 (-13.5%)  11:30現在

GMOフィナンシャルホールディングス<7177>は急落。16日の取引終了後、24年12月期第2四半期累計(1~6月)の連結決算速報を開示し、営業収益は前年同期比3.4%減の261億300万円、最終利益は同61.3%減の13億9000万円となったと発表した。大幅減益で着地したほか、未定としていた4~6月期の配当予想については同3円70銭減配の2円とし、ネガティブ視されたようだ。タイで証券事業を展開する連結子会社において、信用取引の提供に際して顧客から担保として差し入れを受けている複数の代用有価証券の株価が大幅に下落した。これに伴い、信用取引貸付金などに対する貸倒引当金繰入額45億500万円を、新たに販売費及び一般管理費に計上する。タイ子会社では今年12月20日付で信用取引サービスの提供を終了し、事業戦略について検討を進める。今回の事態を踏まえて、役員報酬の一部を返上する。

■古野電気 <6814>  2,327円  -105 円 (-4.3%)  11:30現在  東証プライム 下落率7位

古野電気<6814>は反落している。16日の取引終了後、25年2月期の連結業績予想について、売上高を1100億円から1170億円(前期比1.9%増)へ、営業利益を55億円から65億円(同0.3%減)へ、純利益を35億円から40億円(同35.9%減)へ上方修正。あわせて中間配当予想を10円から15円へ引き上げ年間配当予想を40円(前期60円)としており、朝方はこれを好感する買いで高く始まったものの、その後は材料出尽くしとみた利益確定売りに押されている。主力の舶用事業で日本、欧州、アジアを中心に販売が好調に推移していることに加えて、為替レートが米ドル、ユーロともに想定よりも円安水準で推移していることが要因。なお、想定レートは1ドル=135円から153円へ、1ユーロ=145円から164円へ変更している。同時に発表した第1四半期(3~5月)決算は、売上高281億9600万円(前年同期比18.2%増)、営業利益26億2900万円(同80.7%増)、純利益12億8000万円(同12.2%増)だった。

■GENDA <9166>  2,074円  -86 円 (-4.0%)  11:30現在

GENDA<9166>は3日ぶり反落。16日の取引終了後、海外募集による518万株の新株式発行と、既存株主による100万株の売り出しを実施すると発表。株式需給の悪化を懸念した売りが出ている。発行価格と売り出し価格は17日から22日までのいずれかの日に決定する。新株発行による調達資金99億円(手取り概算額)はM&A待機資金に充てる。

■FPパートナー <7388>  3,120円  -15 円 (-0.5%)  11:30現在

FPパートナー<7388>が続落している。16日の取引終了後に発表した第2四半期累計(23年12月~24年5月)単独決算が、売上高171億4000万円(前年同期比17.6%増)、営業利益26億8700万円(同0.2%減)となり、従来予想の営業利益30億3600万円を下回り一転減益で着地したことが嫌気されている。営業社員の採用が順調に推移したことや営業社員の報酬率の引き上げなどの効果で新契約の獲得が好調に推移し、売上高は従来予想の167億9400万円を上回ったものの、報酬率引き上げや販売商品構成の変化で売上総利益の伸びが抑制され、営業利益は計画を下回り減益となった。なお、24年11月期通期業績予想は、売上高356億2700万円(前期比16.6%増)、営業利益67億2500万円(同21.1%増)、純利益45億4800万円(同15.0%増)の従来見通しを据え置いている。

■ENECHANGE <4169>  478円  +80 円 (+20.1%) ストップ高   11:30現在

16日に決算を発表。「1-3月期(1Q)最終は赤字縮小で着地」が好感された。

ENECHANGE <4169> [東証G] が7月16日大引け後(17:30)に決算を発表。24年12月期第1四半期(1-3月)の連結最終損益は3.7億円の赤字(前年同期は4.2億円の赤字)に赤字幅が縮小した。

⇒⇒ENECHANGEの詳しい業績推移表を見る

■SIGグループ <4386>  673円  +100 円 (+17.5%) ストップ高   11:30現在

SIGグループ<4386>が急騰。官公庁向けを主力にシステム開発を行っており、デジタルトランスフォーメーション(DX)需要を捉え今期は好調な業績が見込まれている。16日取引終了後、東京大学とフランス研究所発の先端AI開発スタートアップであるコーピー(東京都千代田区)と業務提携し、新規事業推進部内にAI戦略グループを設立(8月1日付)することを発表した。各業界の人手不足が深刻な状況下、同社はAIを活用した業務改革支援に対するニーズに対応した戦略に積極的に取り組む姿勢を明示しており、今回の提携に伴う展開力強化に期待した買いを呼び込んでいる。

■ザインエレクトロニクス <6769>  1,815円  +145 円 (+8.7%)  11:30現在

ザインエレクトロニクス<6769>が急反発している。16日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(1~6月)連結業績について、売上高が従来予想の18億5800万円から20億4700万円(前年同期比16.4%減)へ、営業損益が2億7300万円の赤字から1億200万円の赤字(前年同期1億2400万円の黒字)へ、最終損益が1億4000万円の赤字から1億5900万円の黒字(前年同期比6.5%減)へ上振れて着地したようだと発表しており、これを好感した買いが流入している。LSI事業において、主に中国市場を中心とした海外市場で顧客需要の回復がみられ、製品出荷が好調に推移したことが要因。また、研究開発活動を順調に進めつつ、コスト削減を進めたことも寄与した。また、この日の寄り前にはエヌビディア<NVDA>製GPU「H100」を搭載したAIサーバーを含む7モデルを先月新設した子会社ザイン・ハイパーデータから発売したと発表しており、これも好材料視されているようだ。

●ストップ高銘柄

コーディア <190A>  390円  +80 円 (+25.8%) ストップ高   11:30現在

シンバイオ製薬 <4582>  390円  +80 円 (+25.8%) ストップ高買い気配   11:30現在

コージンバイオ <177A>  2,811円  +500 円 (+21.6%) ストップ高   11:30現在

ロゴスホールディングス <205A>  3,035円  +500 円 (+19.7%) ストップ高   11:30現在

キャンバス <4575>  733円  +100 円 (+15.8%) ストップ高   11:30現在

など、7銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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