注目銘柄ダイジェスト(前場):東エレク、アンビス、ソレイジアなど
キャリアDC<2410>:1900円(+70円)
大幅続伸。発行済み株式数の7.16%に当たる40万株、7.32億円を上限として、立会外取引で自己株式を取得すると前日に発表している。資本効率の向上および柔軟な資本政策の遂行により、株主への一層の利益還元を図ることを取得目的としている。また、本日の立会外取引で、35万2700株の取得を行ったことを発表している。7月31日には、155万6479株の自己株消却を行う予定。
ホギメディ<3593>:4450円(+180円)
大幅続伸。本日の立会外取引で、発行済み株式数の12.4%に当たる280万株、120億円を上限とする自己株式の取得を実施すると発表している。取得した株式は全株、7月26日に消却する予定。株主還元の強化及び資本効率の向上を図るとともに、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行することを取得目的としている。直接的に株価を押し上げる需給要因とはならないが、大幅な1株当たりの価値向上につながると評価。
アンビス<7071>:2454円(+176円)
大幅続伸。日経平均が大幅安となる中、グロース市場指数は一時プラスで推移するなど、相対的に新興市場銘柄が底堅い動きとなっており、同社など中小型グロース株の一角に資金が向かう状況となっているもよう。ウィリアムズNY連銀総裁やウォラーFRB理事らの発言を受けて、米国の早期利下げ期待があらためて再燃してきている。米長期金利の低下が出遅れグロース株の支援材料につながっているようだ。
サイゼリヤ<7581>:6150円(+390円)
大幅反発。ドル安円高が進行しており、同社や一部食品株など円高メリット銘柄に資金が集まる展開となっている。ドル円相場は156円台前半にまで低下し、1カ月ぶりの円高水準となっている。河野太郎デジタル相が円安是正のために利上げするよう日銀に求めたと報じられたこと、トランプ氏が円安や人民元安を容認せずドル高を是正する意向を示したことなど、日米要人による発言を受けて、今後の為替相場の反転を想定する見方が強まっている。
東エレク<8035>:30220円(-3170円)
大幅続落。同社を始め半導体関連株が一斉安の展開になっている。米SOX指数が6.8%の大幅安となっており、国内半導体関連にもストレートに影響が波及している。バイデン政権では、各国の半導体製造装置大手企業が先端半導体技術へのアクセスを中国に提供し続ける場合、最も厳しい貿易制限措置の利用を検討していると前日に伝わっている。堅調決算を発表した蘭ASMLが12%超の急落となったことも下げに拍車をかける格好へ。
FLN<9241>:1750円 カ -
ストップ高買い気配。株主優待制度の導入を発表し好感されている。24年8月31日時点の株主名簿に記載または記録された株式1単元(100株)以上を保有する株主を対象として開始する。優待内容は「まいぷれのご当地ギフト」1個(販売価格5000円)とした。「まいぷれのご当地ギフト」とは、「まいぷれ」により集積した地域の魅力情報と、ふるさと納税事業により培ったノウハウを活かし『地域限定の産品をラインナップ』したカタログギフトで、現状は千葉県版、船橋市版、川口市版の3シリーズとなっている。
ラクオリア創薬<4579>:649円(-7円)
伸びきれず反落、一時年初来高値更新。17日の取引終了後、Nav1.7およびNav1.8ナトリウムチャネル遮断薬(複素環誘導体)の米国における特許査定を発表し、好材料視されている。今回特許査定を受けた複素環誘導体は、Nav1.7およびNav1.8ナトリウムチャネルの遮断作用を有する新規な化合物群であり、これまでに特許査定を受けたものとは異なる新たな分子骨格に基づくものである。今回の特許査定により、米国において知的財産権が強化される事となった。
ソレイジア<4597>:35円(+4円)
続伸。17日の取引終了後、開発品SP-05(アルホリチキソリン)の用量反応性に関する非臨床試験結果を発表し、好材料視されている。権利導入元であるIsofol Medical ABが、24年7月16日(現地時間)、アルホリチキソリンの用量反応性を示す2つの非臨床試験結果を公表し、その結果は大腸がん患者を対象として24年末までに開始予定の第Ib/II相臨床試験の試験デザインの根拠となる仮説をさらに堅固にするものとしている。
《ST》