東京株式(前引け)=続急落、半導体主力株の下げが際立つ
18日前引けの日経平均株価は前営業日比819円83銭安の4万277円86銭と大幅続落。前場のプライム市場の売買高概算は8億7692万株、売買代金概算は2兆3658億円。値上がり銘柄数は784、対して値下がり銘柄数は801、変わらずは61銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は、前日の米国株市場で半導体を中心とするハイテク株が売られナスダック総合株価指数が急落したことを受け、リスク回避ムードの強い地合いとなった。外国為替市場で急速にドル安・円高が進んだことも輸出セクターを中心に買い手控え感を助長している。バイデン米政権の中国に対する半導体規制強化の動きが警戒され、米株市場同様に半導体関連株への売りが勢いを増している。特に売買代金上位を占めた日経平均構成比率の高い値がさの半導体製造装置関連株の下げが顕著となり、全体を押し下げた。日経平均は朝方に1000円近い下げで4万100円台まで売り込まれる場面があったが、その後はやや下げ渋っている。なお、値上がり銘柄数と値下がり銘柄数は拮抗している。
個別では売買代金首位となった東京エレクトロン<8035>が続急落、売買代金2位のディスコ<6146>、3位のレーザーテック<6920>も大きく水準を切り下げた。ソフトバンクグループ<9984>が大幅下落、トヨタ自動車<7203>も安い。三菱重工業<7011>は相対的に底堅さを発揮したもののマイナス圏で着地、川崎重工業<7012>も利食われた。恵和<4251>、ヨシムラ・フード・ホールディングス<2884>なども大幅安。三井E&S<7003>の下げも目立つ。半面、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクがしっかり、ニトリホールディングス<9843>も買いが優勢だった。パルグループホールディングス<2726>、アンビスホールディングス<7071>が値を飛ばし、ニチレイ<2871>、サイゼリヤ<7581>、山崎製パン<2212>なども逆行高。