NY株式:NYダウは533ドル安、早期利下げ期待後退や企業決算を警戒
米国株式市場は下落。ダウ平均は533.06ドル安の40,665.02ドル、ナスダックは125.70ポイント安の17,871.22で取引を終了した。
雇用や製造業関連指標が予想を上回り早期利下げ期待の後退で、寄り付き後、下落。連日高値を更新していたダウは利益確定売りに加え、企業決算への警戒感がさらなる売りに拍車をかけ、終盤にかけて下落幅を拡大した。ハイテクセクターも引き続き売られ、ナスダックも続落し、終了。セクター別では、耐久消費財・アパレル、エネルギーが上昇した一方、銀行が下落した。
ソーシャルメディアのフェイスブック(FB)を運営するメタ・プラットフォームズ(META)は、サングラスブランド「レイバン」を展開するフランスのエシロールルックスオティカとスマートグラスを共同開発する計画が報じられ、上昇。テックス・メックス料理のレストランチェーン運営のチュイズ・ホールディングス(CHUY)はレストラン運営のダ―デン・レストランツ(DRI)による同社買収で合意し、大幅高。ダ―デン・レストランツ(DRI)は下落した。半導体メーカーのブロードコム(AVGO)は、人工知能(AI)開発の非営利企業のオープンAIが新AIチップ開発において、同社と協議しているとの報道を好感し、上昇した。
製薬会社のイーライリリー(LLY)は肥満治療薬を巡る競争激化を警戒し、下落。宅配ピザ会社のドミノピザ(DPZ)は第3四半期の既存店売上予想が低調だったほか、海外の新店舗目標引き下げで、大きく売られた。代替肉のビヨンド・ミート(BYND)は債務再編を巡り、債権者と協議を始めたとの報道を警戒し、売られた。ヘルスケアのアボットラボラトリーズ(ABT)は、第3四半期見通しが冴えず、下落。
動画配信のネットフリックス(NFLX)は取引終了後に四半期決算を発表。売上高見通しが予想を下回ったほか、広告付きサービスの売り上げが国内、フランスで鈍化したことが指摘され、時間外取引で売られている。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》