19日の株式相場見通し=続落か、ダウ急落受け売り優勢も下値は限定的に

市況
2024年7月19日 8時01分

19日の東京株式市場は強弱観対立のなかも引き続きリスク回避目的の売りが優勢となり、日経平均株価は3日続落となりそうだ。前日の欧州株市場では主要国の株価が高安まちまちとなり、仏CAC40は反発したものの、独DAXは4日続落と下値模索が続いている。ECB理事会の結果は事前予想通り政策金利が据え置かれ、ラガルドECB総裁の記者会見でも今後の政策の方向性が明示されなかったことから、マーケットの反応は限られている。一方、米国株市場では注目された台湾の半導体受託製造最大手TSMC<TSM>の4~6月期決算が好調な内容であったことで、朝方はこれを好感する形で半導体株中心に買い戻しが入り、NYダウ、ナスダック総合株価指数ともに高く推移した。だが強調展開は続かず、ほどなくマイナス圏に沈んでいる。特に前日まで6連騰でこの間に1900ドルあまり水準を切り上げていたダウについては下げ幅が500ドルを超える大幅下落となった。バイデン米大統領の11月の大統領選からの撤退観測が高まるなか、先行き不透明感が意識された。また、この日に発表された週間の米新規失業保険申請件数が市場コンセンサスを上回る高い水準となったことで、米経済のソフトランディング期待がやや後退したことも上値の重石となった。東京市場ではNYダウの大幅下落を受けて、リスクオフの地合いが想定されるが、日経平均は前日に1000円近い急落をみせたこともあり、目先ショートポジションの解消や、値ごろ感からの押し目買いで下値は限定的なものにとどまりそうだ。売り物をこなした後は上昇に転じるケースも考えられる。

18日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比533ドル06セント安の4万665ドル02セントと7日ぶり反落。ナスダック総合株価指数は同125.702ポイント安の1万7871.223だった。

日程面では、きょうは朝方取引開始前に6月の全国消費者物価指数(CPI)が発表される。また、午前中に3カ月物国庫短期証券の入札が予定される。海外ではマレーシアの4~6月期GDP速報値、6月の英小売売上高など。また、米国ではウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁の講演が予定されている。

出所:MINKABU PRESS

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