注目銘柄ダイジェスト(前場):富士製薬、ブロンコB、WOLVESなど
フルヤ金属<7826>:4505円(+85円)
反発。前日に業績予想の下方修正を発表、24年6月期営業利益は従来予想の102億円から97億円、前期比15.5%減に引き下げ。薄膜部門やファインケミカル・リサイクル部門の売上回復の遅れなどが背景となるもよう。ただ、第3四半期までの状況からは下振れ懸念も強かったようで、ネガティブな反応は限定的。一方、記念配当30円の実施により、年間配当金は従来予想の256円から286円に引き上げている。
北日本紡績<3409>:104円(+6円)
一時ストップ高まで急伸。メディロムの子会社であるMEDIROM MOTHER Labsが開発した、世界初の充電不要のスマートトラッカー「MOTHER Bracelet」の販売店契約を締結したと発表。また、メディロムグループとの戦略的販売業務提携に関する協議も開始したとしている。従来のウェアラブルデバイスでは、充電切れによるデータの欠損が課題とされていたようだ。同社ヘルスケア事業の成長につながるものと期待が高まっているようだ。
富士製薬<4554>:1440円(-111円)
大幅続落。第三者割当による新株予約権の発行を発表している。割当先は野村證券となる。これによる差引手取概算額は約9.2億円となるもよう。複数の回号の新株予約権の行使価額を異なるターゲットの株価水準に設定しており、当初行使価額は第1回が1564円、第2回が2000円、第3回が2700円となる。新株予約権が全て行使された場合の希薄化は19.79%となるもようで、潜在的な希薄化を懸念する動きが先行。
ブロンコB<3091>:3540円(-260円)
大幅続落。前日に上半期の決算を発表、営業利益は12.2億円で前年同期比2.1倍となり、従来予想の9.4億円を大幅に上回る着地になっている。つれて、通期予想は従来の19.5億円から22.7億円、前期比38.0%増に上方修正している。既存店売上高の好調推移などが業績上振れの主因。年間配当金も従来計画20円から24円に引き上げ。ただ、第1四半期の利益水準から業績上振れは織り込み済み、修正幅は想定線とみられ出尽くし感が先行。
ディスコ<6146>:52680円(-2580円)
大幅続落。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は334億円で前年同期比96.7%増となり、ほぼ市場コンセンサス水準での着地とみられる。単体速報値をすでに発表していることからもサプライズは限定的。一方、上半期計画は660億円で同46.6%増の見通しとしており、7-9月期前提の営業利益326億円はコンセンサスを100億円強下振れている。保守的な計画とはみられるものの、高値警戒感も残る中で見切り売り先行の動きにつながる。
WOLVES<194A>:1149円(+150円)
ストップ高。Cancer Precision Medicineと獣医療分野におけるリキッドバイオプシーによるがんの早期発見に係る共同研究契約を締結したと発表し、好感されている。ヒト医療分野においてリキッドバイオプシーは、がんの早期診断や再発モニタリングなどに有用であると期待され、活用が始まっている。獣医を中心とした臨床基盤および治験機会をより効率的に活用し、多額の資金を調達することなく動物医療の収益拡大につなげるとともに、イヌやネコなどの動物のがんの早期発見に貢献していく。
NexTone<7094>:1651円 カ -
ストップ高買い気配。18日の取引終了後、米国における著作権使用料徴収のための徴収代行契約締結及び全世界のYouTube動画視聴における著作権使用料直接徴収を開始したことを発表し、好感されている。管理作品が利用されている動画の特定精度が飛躍的に向上することに加えて、著作権者への使用料分配スケジュールの早期化が図られ、管理作品の利用地域や再生回数等の詳細情報を著作権者に提供することが可能となる。
ヘッドウォーター<4011>:11420円(+110円)
反発。18日の取引終了後、ソニーセミコンダクタソリューションズが提供するエッジAIセンシングプラットフォーム「AITRIOS」とインテリジェントビジョンセンサー「IMX500」を活用した視認検知ソリューションの導入支援サービスを開始したことを発表し、好材料視されている。また、同社はソニーセミコンダクタソリューションズによる国内コンビニエンスストア500店舗への視認検知ソリューション導入に対する支援を行ったという。
《ST》