来週の為替相場見通し=ドル円相場の戻り一服か

通貨
2024年7月19日 17時29分

来週のドル円相場は、約1カ月ぶり水準となる155円30銭台からの戻りを試す動きが一服しそうだ。予想レンジは1ドル=155円50銭~159円00銭。

河野太郎デジタル相が円安是正のため日銀に利上げを求めたとの報道に加え、トランプ前米大統領がドル高に懸念を示したと伝えられたことが影響し、18日の東京市場では一時155円30銭台と6月初旬以来の水準をつけた。その後のドル円相場は値ごろ感などから戻りを試す展開となったが、米連邦準備理事会(FRB)の9月利下げ観測から積極的にはドルを買いにくい。また、河野氏は19日に「日銀に対して利上げを直接求めているわけではない」と述べたものの、日銀による早期利上げ観測が依然としてくすぶっていることも円売りを抑制しそうだ。注目は26日に発表される6月の米個人消費支出(PCE)で、インフレ鈍化が顕著となれば米長期金利の低下を通じてドルの売り圧力が強まりそうだ。

なお、来週に海外で発表される主な経済指標は、23日に7月のユーロ圏消費者信頼感・速報値と6月の米中古住宅販売件数、24日に7月のユーロ圏購買担当者景気指数(PMI)速報値と7月の米PMI速報値、25日に4~6月期の米国内総生産(GDP)速報値と6月の米耐久財受注、26日に7月のミシガン大学消費者態度指数・確報値など。国内では26日に7月の東京都区部消費者物価指数(CPI)が公表される予定となっている。

出所:MINKABU PRESS

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