トランプトレードを意識した選別物色に/オープニングコメント

市況
2024年7月22日 8時37分

22日の日本株市場は、不安定な相場展開のなか、目先的なボトムを探る動きになりそうだ。19日の米国市場は、NYダウが377ドル安、ナスダックは144ポイント安だった。マイクロソフトのウィンドウズ端末で障害が発生し、世界の経済活動に混乱がもたらされるとの警戒感から持ち高調整の動きが強まった。決算発表が本格化するなか、決算内容を見極めたいとする手控えムードも強まった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比380円安の39660円。円相場は1ドル157円20銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時39570円まで売られ、節目の4万円を明確に下放れる形となった。マイクロソフトのシステム障害は原因が特定され、サービスは回復したとの発表を受けて、買い戻しの動きは入りやすいだろうが、4万円水準での戻り待ち狙いの売りも意識されやすいところだろう。19日の日経平均株価は朝方に39824円まで売られ、その後は25日線が位置する4万円を挟んでの膠着だった。同線を下放れてくることで、4万円水準が上値抵抗線として意識されてきそうだ。

また、バイデン米大統領は、11月の大統領選から「撤退する」と表明した。後継候補としてカマラ・ハリス副大統領を支持している。トランプ前大統領の再選の可能性が高まるなか、トランプ氏の今後の発言に相場は大きく左右させられる可能性があるだろう。バイデン政権からの政策転換によって、物色対象も大きく変化してくる可能性があるだろう。そのため、トランプトレードを意識した選別物色に向かわせやすいと考えられる。

そのため、資源関連や防衛関連などへの資金流入が意識されやすい。そのほか、日米決算発表が本格化するなか、業績を手掛かりとした物色が意識されやすくなるだろう。足もとで持ち高調整の動きが強まっている半導体株の底打ちを見極めることも重要になりそうだ。ただし、トランプ氏の発言に大きく振らされやすい展開が見込まれるなか。ポジションを傾けにくくさせよう。そのため、短期的な値幅取り狙いのトレードが中心になりそうである。

《AK》

提供:フィスコ

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