23日の株式相場見通し=大幅反発か、欧米株のリバウンドに追随
23日の東京株式市場は主力株中心に幅広く買い戻される展開が予想され、日経平均株価は大幅反発が想定される。足もとで世界的にアンワインドの流れとなっている。前日の欧州株市場ではドイツやフランスなど主要国をはじめほぼ全面高に買われ、米国株市場でもハイテク株を中心にリスクオフの巻き戻しが入り、NYダウ、ナスダック総合株価指数ともに切り返す動きをみせた。画像処理半導体大手のエヌビディア<NVDA>が次世代半導体で中国向けモデルを準備しているとの観測が広がり、これを手掛かり材料に大幅高でリバウンドに転じたほか、半導体製造装置トップのアプライド・マテリアルズ<AMAT>なども急伸、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が4%高に買われるなど半導体セクターへの買いが際立っている。また、ハイテク株比率の高いナスダック指数の上昇率も1.6%に達した。一方、バイデン米大統領が11月の大統領選から撤退を表明したことで先行き不透明感も漂い、景気敏感株などへの買いは限定的となりダウの上昇率は相対的に小幅にとどまっている。東京市場では前日まで日経平均が4日続落し、この間に1600円以上も水準を切り下げており、目先売られ過ぎの反動が見込まれる。前日に終値で4万円大台を14営業日ぶりに割り込んだが、きょうは展開次第で大台復帰を視野に入れる場面も考えられる。半導体株への買い戻しの度合いがカギを握るほか、取引時間中の米株価指数先物の動向などにも左右されそうだ。
22日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比127ドル91セント高の4万415ドル44セントと3日ぶり反発。ナスダック総合株価指数は同280.628ポイント高の1万8007.568だった。
日程面では、きょうは基調的なインフレ率を捕捉するための指標など。海外ではトルコ中銀の政策金利発表、ハンガリー中銀の政策金利発表、6月の米中古住宅販売件数など。