GM、決算は好調も株価下落 電気ピックアップ工場の開設を再び延期=米国株個別
(NY時間09:49)(日本時間22:49)
GM<GM> 46.76(-2.80 -5.65%)
GM<GM>が売り先行で始まっている。取引開始前に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。60%の増益となった。ガイダンスも公表し、通期の1株利益の見通しを上方修正したほか、EBITの見通しも上方修正した。
電気自動車(EV)の販売は伸び悩んでいるものの、米国でピックアップトラックとSUVの需要が旺盛で、利益とキャッシュフローを最大化することができた。
好調な決算で時間外で株価は上昇していたものの、通常取引に入って逆に売りが先行している。同社のバーラCEOは電話会議で、デトロイト郊外に計画していた電気ピックアップトラック工場の開設を再び延期し、ビュイックのプラグインも延期すると述べた。
同CEOは、シボレー・シルバラードEVを生産するオリオン組立工場の開設を2026年半ばまで延期すると語った。当初は今年後半に生産を開始する予定だったが、今回で2度目の延期となる。これで、来年末までに100万台のEVを生産するという以前の目標は達成できそうにない。同社は、購入者のEVへの関心の高まりに合わせて生産台数を増やして行く方針を示した。
(4-6月・第2四半期)
・1株利益(調整後):3.06ドル(予想:2.71ドル)
・売上高:479.7億ドル 7.2%増(予想:456.2億ドル)
自動車:440.6億ドル 6.8%増(予想:417億ドル)
GMファイナンシャル:39.2億ドル 12%増(予想:37.5億ドル)
クルーズ:2500万ドル 3.8%減(予想:2,480万ドル)
・EBIT(調整後):44.4億ドル(予想:39.1億ドル)
北米:44.3億ドル(予想:38.2億ドル)
国際事業:5000万ドル(予想:1.36億ドル)
・自動車FCF:53.0億ドル(4.5%減)
・自動車販売台数:104万台
GMNA:90.3万台(8.4%増)(予想:84.0万台)
GMI販売台数:14万台(4.8%減)(予想:14.9万台)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):9.5~10.5ドル(従来:9.0~10.0ドル)(予想:9.53ドル)
・EBIT(調整後):130~150億ドル(従来:125~145億ドル)(予想:138.8億ドル)
・自動車FCF:95~115億ドル(従来:85~105億ドル)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース