ダウ平均は一時400ドル超下落 IT・ハイテク株に一斉売り アルファベットとテスラの決算で警戒感=米国株序盤

市況
2024年7月25日 1時37分

NY株式24日(NY時間12:26)(日本時間01:26)

ダウ平均   40055.51(-302.58 -0.75%)

ナスダック   17486.25(-511.10 -2.84%)

CME日経平均先物 38390(大証終比:-730 -1.91%)

きょうのNY株式市場、ダウ平均が一時400ドル超下落しているほか、IT・ハイテク株が一斉に売されており、ナスダックは急落している。前日引け後のアルファベット<GOOG>とテスラ<TSLA>の決算に冴えない反応を示していることが市場を圧迫している。

アルファベット<GOOG>はグーグルの広告収入は予想を上回ったものの、YouTubeの広告収入が予想を下回った点が嫌気されている模様。設備投資が予想以上だった点も嫌気。一方、テスラは1株利益が4四半期連続で予想を下回ったほか、フリーキャッシュフロー(FCF)も予想を下回った。自動車の粗利益率が予想外に低調だった点も指摘されている。

マグニフィセント7の銘柄群の最初の決算が不振と見なされたことで、今後決算を発表するIT・ハイテク株への警戒感が高まっている模様。ただ、全体的の決算は好調。S&P500企業のうち20%が決算発表を終えているが、その80%が予想を上回る純利益を計上している。

投資家はFRBが9月に利下げに踏み切る可能性をほぼ織り込み、ソフトランディングへの期待の高まりも相まって、株価は上昇を続け、小型株や産業株など金利敏感株はここ数週間上昇している。

一部からは「成長し続ける経済、非常に優れた環境管理を続ける企業、そしてそれをバリュエーションの上昇に反映させる市場。この面で何か変化がない限り、過去3カ月同様に怖がる理由がわからない」といったコメントも聞かれる。

ただ、本日に関しては全体的に利益確定売りが強まっている格好。なお、本日は引け後にIBM<IBM>、フォード<F>が決算を発表予定。

AT&T<T>が決算を受け上昇。携帯の加入者数が41.9万件の純増と予想を遥かに上回る水準で増加したことが好感されている。

バイオ医薬品のジェロン<GERN>が下落。カプール最高商業責任者(CCO)が8月31日付で退任すると発表したことが嫌気されている。

ストレージのシーゲイト・テクノロジー<STX>が決算を受け上昇。ストレージ需要の回復を示唆した。

ビザ<V>が決算を受け下落。1株利益、経常収益とも予想を下回った。支払総額、取扱総額も予想を下回っている。

流通向けソリューションを手掛けるマンハッタン・アソシエイツ<MANH>が決算を受け大幅高。1株利益、売上高とも予想を上回った。サービスが好調だったほか、クラウド・サブスクリプションが35%の増収となった。

AT&T<T> 19.19(+0.98 +5.38%)

ジェロン<GERN> 4.40(-0.23 -4.87%)

マンハッタン・アソシエイツ<MANH> 250.19(+24.19 +10.70%)

ビザ<V> 253.96(-10.83 -4.09%)

シーゲイト<STX> 110.68(+5.38 +5.11%)

アップル<AAPL> 217.98(-7.03 -3.13%)

マイクロソフト<MSFT> 430.94(-13.91 -3.13%)

アマゾン<AMZN> 181.76(-4.65 -2.49%)

アルファベットC<GOOG> 174.64(-8.96 -4.88%)

テスラ<TSLA> 222.20(-24.18 -9.81%)

メタ<META> 468.70(-19.99 -4.09%)

AMD<AMD> 147.07(-6.93 -4.50%)

エヌビディア<NVDA> 115.93(-6.66 -5.43%)

イーライリリー<LLY> 857.79(-20.50 -2.33%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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