アメリカン航空、冴えない決算も株価買戻し 一旦10ドル割れで値ごろ感も=米国株個別

材料
2024年7月26日 0時11分

(NY時間11:11)(日本時間00:11)

アメリカン航空<AAL> 10.66(+0.49 +4.83%)

アメリカン航空<AAL>が上昇。取引開始前に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、売上高は予想範囲内だったものの、1株利益は予想を上回った。ただ、ガイダンスで通期の1株利益の見通しを下方修正したことで時間外で株価は下落していた。今年2度目の下方修正になる。

業界全体の運賃割引と高コストが収益を圧迫している。航空券の値下げは、すでに新型機の納入遅れや人件費の高騰と闘っている同社にとって、目下のハードルとなっている。アナリストは「同社の積極的な値引きは下期の業績を悪化させるリスクがある」と指摘している。

アイソムCEOは5月に国内需要を見誤っていたことを認め、第2四半期の利益と売上高の予想を下方修正していた。同社は法人顧客とのビジネス再構築に取り組んでいるが、今年一杯はこれまでの戦略が収益を圧迫し続けると説明している。

しかし、株価は売り先行で始まったものの、動きが一巡すると買い戻しを強めている。特段の材料は見当たらないが、株価が一時10ドルを割り込んだことで値ごろ感が出ているものと思われる。

(4-6月・第2四半期)

・1株利益(調整後):1.09ドル(予想:1.05ドル)

・売上高:143.3億ドル 2%増(予想:143.5億ドル)

旅客:132.0億ドル 1.7%増(予想:132.1億ドル)

・有効座席マイル:752.6億マイル 8%増(予想:753.2億マイル)

・収入旅客マイル:651.4億マイル 8.5%増(予想:644.3億マイル)

・ロードファクター:86.6%(予想:85.5%)

(7-9月・第3四半期見通し)

・1株利益(調整後):約0ドル(予想:0.49ドル)

・輸送能力:2~4%増

・有効座席マイル当たり収入(TRASM):2.5~4.5%減

・有効座席マイルあたり経費(CASM):1~3%増

・営業利益率(調整後):約2~4%

(通期見通し)

・1株利益(調整後):0.70~1.30ドル(従来:2.25~3.25ドル)(予想:1.83ドル)

・有効座席マイルあたり経費(CASM):約1~3%増(従来:約0.5~3.5%増)

・営業利益率(調整後):約3.5~5.5%(従来:約6~9%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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