話題株ピックアップ【昼刊】:サンバイオ、日野自、富士通

注目
2024年7月26日 11時37分

■サンバイオ <4592>  1,041円  +150 円 (+16.8%) ストップ高買い気配   11:30現在

サンバイオ<4592>はカイ気配スタート。25日の取引終了後、主要開発品「SB623」を用いた慢性期脳梗塞の細胞治療に関する米国での特許について、15日に米特許商標庁から特許許可通知が発出され、成立したと発表した。これにより、米国でのSB623の慢性期脳梗塞治療に対する用途特許の期間を大幅に延長することができたという。米国での特許成立を材料視した買いが膨らんでいる。

■日野自動車 <7205>  449.4円  +47.3 円 (+11.8%)  11:30現在  東証プライム 上昇率トップ

日野自動車<7205>が3日ぶりに反発している。同社は25日取引終了後、25年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比5.6倍の63億8300万円となり、通期計画の200億円に対する進捗率は31.9%となった。売上高は同10.5%増の4110億6000万円で着地した。出荷を再開した大型トラックの一部車型の販売が好調で、国内の売り上げ台数が増加。利益面では為替の円安効果などが寄与した。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。

■富士通 <6702>  2,691.5円  +256 円 (+10.5%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位

富士通<6702>が急騰。25日の取引終了後、25年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業損益は213億8700万円の黒字(前年同期は18億8000万円の赤字)と黒字に転じたほか、最終利益は前年同期比4.0倍の168億7600万円と大幅増益となった。業況を評価した買いが集まっている。売上収益は前年同期比3.8%増の8300億3000万円だった。サービスソリューション事業では国内を中心にDX(デジタルトランスフォーメーション)やシステムのモダナイゼーション(近代化)に関連する商談が力強く伸長した。増収効果に加えて採算性も改善し利益を押し上げた。

■野村総合研究所 <4307>  4,655円  +392 円 (+9.2%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位

野村総合研究所<4307>が5日ぶりに急反発した。25日の取引終了後、25年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。売上収益は前年同期比6.5%増の1881億1000万円、最終利益は同28.8%増の221億6600万円となった。同社株は直近まで下落基調を強めていたが、堅調な業況を示したとあって買い戻しが優勢となったようだ。金融ITソリューション部門では銀行向けの開発・製品販売や運用サービスが好調だった。産業ITソリューション部門ではサービス業向けの案件の増加に加え、前年同期にあった海外事業での一時費用の影響がはく落したことも奏功。IT基盤サービス部門ではセキュリティー需要が増加し、全セグメントで増収。収益性が向上した。

■信越ポリマー <7970>  1,572円  +125 円 (+8.6%)  11:30現在  東証プライム 上昇率4位

信越ポリマー<7970>が急反騰、一時14%近い上昇で1600円台半ばまで上値を伸ばし、底値圏から急速に切り返す動きをみせている。25日取引終了後、非開示だった25年3月期の業績見通しを発表、営業利益は前期比16%増の128億円と2ケタ成長を見込んでおり、これを評価する買いを引き寄せた。半導体ウエハー容器を主力とするが、半導体産業の過剰在庫の解消で需要が持ち直しているほか、電子デバイス事業も自動車向けが好調で収益に貢献した。好業績を背景に株主還元も強化する姿勢を示し、今期年間配当は前期実績に2円増配となる48円を計画、配当利回りは3%前後あり、インカムゲイン狙いの買いも誘導している。

■トクヤマ <4043>  2,972円  +229 円 (+8.4%)  11:30現在  東証プライム 上昇率5位

トクヤマ<4043>が大幅高で3日ぶりに反発している。午前9時ごろに発表した第1四半期(4~6月)連結決算で、営業利益が75億200万円(前年同期比45.9%増)と大幅増益となったことが好感されている。苛性ソーダの輸出数量の増加などがあった半面、半導体関連製品の販売が本格回復に至っていないことや、エクセルシャノンを前期第2四半期から連結から除外したことなどで売上高は825億2400万円(同2.8%減)と減収となった。ただ、苛性ソーダの輸出数量が増加したことや、石炭価格の下落による製造コストの改善などが寄与し大幅増益となった。なお、25年3月期通期業績予想は、売上高3520億円(前期比2.9%増)、営業利益330億円(同28.7%増)の従来見通しを据え置いている。

■キヤノン <7751>  4,692円  +359 円 (+8.3%)  11:30現在  東証プライム 上昇率6位

キヤノン<7751>がカイ気配スタートで3日ぶりに切り返し、5日・25日・75日移動平均線が収れんする4400円台を気配値のまま回復。25日取引終了後、24年12月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の4350億円から4650億円(前期比24%増)に増額した。為替市場で円安が進行したことに伴う採算改善効果や、主力の複合機やカメラなどが好調で収益を押し上げる見通し。なお、売上高は4兆3500億円予想から4兆6000億円(前期比10%増)に増額し、これは07年12月期に記録した4兆4813億円を上回り、17期ぶりに過去最高更新となる見通し。これを好感される形で投資資金を呼び込んでいる。

■ステップ <9795>  2,043円  +131 円 (+6.9%)  11:30現在  東証プライム 上昇率8位

ステップ<9795>が続伸している。同社は25日取引終了後、24年9月期第3四半期累計(23年10月~24年6月)の単独決算を発表。営業利益は前年同期比17.6%増の27億2900万円となり、通期計画の33億3800万円に対する進捗率は81.8%となった。売上高は同4.5%増の111億8200万円で着地。6月末時点の生徒数は前年同期比4.3%増、第3四半期累計期間の期中平均生徒数は同3.6%増の3万3314人となっている。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。

■石原ケミカル <4462>  2,570円  +157 円 (+6.5%)  11:30現在  東証プライム 上昇率9位

石原ケミカル<4462>が続伸し年初来高値を更新した。25日場中に発表した4~6月期連結決算は売上高が前年同期比25.5%増の59億8000万円、営業利益が同2.2倍の8億800万円だった。生成AI向けなど一部の最先端半導体パッケージ向けで金属表面処理剤が堅調に推移。化成処理液自動管理装置の大口販売があったことも寄与した。これを評価した買いが続いている。

■太平洋工業 <7250>  1,517円  +88 円 (+6.2%)  11:30現在  東証プライム 上昇率10位

太平洋工業<7250>は大きく買い優勢に傾き、3日ぶりに大幅リバウンドに転じている。前日は全体波乱相場の影響でマドを開けて売り込まれたが、きょうは一転して買い戻される展開で朝方はカイ気配スタートとなった。25日取引終了後、同社は25年3月期の業績予想修正を発表、営業利益は従来計画の110億円から115億円(前期比20%減)に増額した。人員調整や経費削減努力が奏功し採算が改善、為替の円安効果も収益押し上げに寄与している。PERが8倍前後でPBRが0.5倍前後と投資指標面で割安さが際立っていることも、投資資金の押し目買い意欲を喚起している。

■ファーマフーズ <2929>  1,139円  +58 円 (+5.4%)  11:30現在

ファーマフーズ<2929>が3日ぶりに反発し年初来高値を更新している。25日の取引終了後、24年7月期の連結業績予想について、営業利益を27億円から50億円(前期比38.5%増)へ、純利益を18億円から35億円(同13.6%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を10円から15円へ引き上げ年間配当予想を25円(前期22円)としたことが好感されている。売上高は従来予想の641億円に対して620億円(同9.6%減)と下方修正したものの、ニューモ育毛剤などの既存製品とニューZなどの新製品への投資配分の最適化を図り、利益の最大化を進めたことが奏功し、利益は計画を上回る見通し。また、バイオメディカル事業で、田辺三菱製薬(大阪市中央区)と締結した自己免疫疾患を対象とした抗体医薬品に関するライセンス契約に基づき、所定のマイルストン収入を受け取ったことも寄与する。

■ispace <9348>  621円  +31 円 (+5.3%)  11:30現在

ispace<9348>が3日ぶりに急反発した。25日の取引終了後、欧州法人のispace EUROPEがルクセンブルクで独自に設計・製造を行ったマイクロローバー(小型月面探査車)について、フライトモデルの組み立てが完了したと発表。これを手掛かり視した買いが入ったようだ。今後、ルクセンブルクから日本へ輸送され、今年冬の打ち上げに向けて「HAKUTO-R」ミッション2のRESILIECEランダー(月着陸船)に搭載されるという。

■デジタルガレージ <4819>  2,758円  +131 円 (+5.0%)  11:30現在

デジタルガレージ<4819>が4日ぶりに大幅反発した。25日の取引終了後、アクティビスト(物言う株主)として知られる香港の投資ファンド、オアシス・マネジメントがDガレージの株式を買い増していたことが明らかとなり、思惑視されたようだ。同日に関東財務局に提出された変更報告書によると、オアシスの保有割合は9.26%から12.50%に上昇した。報告義務発生日は7月23日。保有目的は「ポートフォリオ投資および重要提案行為」としている。

■三信電気 <8150>  2,163円  +92 円 (+4.4%)  11:30現在

三信電気<8150>が3日ぶりに反発している。25日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(1~6月)連結業績について、売上高が従来予想の690億円から760億円(前年同期比2.3%増)へ、営業利益が14億円から21億円(同26.0%減)へ、純利益が7億円から10億円(同22.5%減)へそれぞれ上振れて着地したようだと発表したことが好感されている。為替相場が円安基調で推移したことにより、主に半導体や電子部品の販売、技術サポートを展開しているデバイス事業の業績が計画を上回ったことが要因としている。

■中外製薬 <4519>  6,277円  +251 円 (+4.2%)  11:30現在

中外製薬<4519>は大幅反発している。25日の取引終了後、24年12月期第2四半期累計(1~6月)の連結決算を発表。売上収益は前年同期比4.6%減の5528億6000万円と減収となったものの、最終利益は同18.9%増の1862億6200万円となった。直近3カ月間となる4~6月期では売上高が同18.1%増、最終利益が同34.5%増と大幅な増収増益となっており、業況を好感した買いを集めたようだ。血友病治療薬「ヘムライブラ」の輸出が好調に推移し、収益を押し上げた。

●ストップ高銘柄

ジーダット <3841>  2,301円  +400 円 (+21.0%) ストップ高買い気配   11:30現在

Amazia <4424>  514円  +80 円 (+18.4%) ストップ高   11:30現在

WASHハウス <6537>  673円  +100 円 (+17.5%) ストップ高   11:30現在

など、4銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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