【市場反応】米6月コアPCE価格指数、予想上回るも利下げ軌道変わらずとの見方、ドル軟化
米国商務省が発表した6月個人所得は前月比+0.2%となった。伸びは予想+0.4%を下回った。5月分は+0.4%と、+0.5%から伸びが下方修正された。同月個人消費支出(PCE)は前月比+0.3%。伸びは5月から鈍化。5月分は+0.4%と、+0.2%から上方修正された。PCE価格指数は前月比+0.1%と、5月横ばいから伸びが拡大。前年比では+2.5%と、伸びは5月+2.6%から鈍化し、2月来で最小となった。連邦準備制度理事会(FRB)が最もインフレ指標として注目している食品やエネルギーを除いたコアPCE価格指数は前月比+0.2%と、5月+0.1%から伸びが拡大した。前年比では+2.6%と、伸びは鈍化予想に反し5月と同水準にとどまった。
コアPCE価格指数が予想を上回ったが利下げの道のりが大幅に変わることはないとの見方に米国債相場は上昇。10年債利回りは4.211%まで低下した。ドルはまちまち。ドル・円は154円72銭から154円17銭まで下落。ユーロ・ドルは1.0850ドルへ下落後、1.0865ドルまで上昇。ポンド・ドルは1.2856ドルまで下落後、1.2871ドルへじり高推移した。
【経済指標】
・米・6月コアPCE価格指数:前年比+2.6%(予想:+2.5%、5月:+2.6%)
・米・6月個人所得:前月比+0.2%(予想:+0.4%、5月:+0.4%←+0.5%)
・米・6月個人消費支出(PCE):前月比+0.3%(予想:+0.3%、5月:+0.4%←+0.2%)
《KY》