3Mが決算受け大幅高 1株利益、売上高とも予想上回る=米国株個別
(NY時間09:38)(日本時間22:38)
3M<MMM> 117.36(+13.97 +13.51%)
3M<MMM>が大幅高。取引開始前に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。通期のガイダンスでも、1株利益の見通しのレンジ下限を上方修正した。
今回の決算はブラウンCEOの下で初めてとなる。同CEOは、巨額の法的負債を抱えた同社の巨大なヘルスケア製品部門を事業分割した後、より小さくなった同社を引き継いだ。
同CEOは、売上の伸びを加速させることが最優先課題で、そのためには新製品開発のペースを上げたいと考えている。また、組織の複雑さを軽減することも計画。例えば、コマンド・ストリップが顧客の手元に届くまでには、5つの工場と2つの配送センターを経由している。その複雑さの中にどのようなコストが埋め込まれているのか、改めて検討するつもりだと語った。なお、同社は新CFO探しを継続している。
アナリストは「好調な利益と自社株買いのステップアップ、そして売上高の見通しを考慮すれば、株価はポジティブな反応を示すはずだ」と述べている。「1株利益については力強い上振れだ」との指摘も聞かれた。
(4-6月・第2四半期)
・1株利益(調整後):1.93ドル(予想:1.68ドル)
・売上高:62.6億ドル(予想:58.4億ドル)
・FCF(調整後):12億ドル
(通期見通し)
・1株利益(調整後):7.00~7.30ドル(従来:6.80~7.30ドル)
・既存事業売上高:0~2%増
・売上高:-0.25~+1.75%
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース