エヌビディア、当面の下落を示唆するテクニカル的な節目を迎えているとの指摘=米国株個別
(NY時間14:20)(日本時間03:20)
エヌビディア<NVDA> 113.09(+0.81 +0.72%)
本日のエヌビディア<NVDA>は4日ぶりに反発しており、株価も一時116ドル台を回復していた。しかし、上値の重い雰囲気に変化はなく、7月に入ってからの調整の流れは継続しているものと思われる。
テクニカルアナリストは、同社株は、下落が当面続く可能性を示唆するいくつかのテクニカル的な節目を迎えていると指摘している。同社株は7月に入って約8%下落しているが、価格の勢いを測定するMACDで売りシグナルが発せられているという。
また、売りシグナルを点灯させるテクニカル指標はこれだけではない。50日線を割り込み、出来高も売り圧力の初期兆候を示しているという。これら3つの早期テクニカル指標のマイナス要因は、1-3カ月の中期的な調整局面が定着しようとしていることを示しているという。
本日の50日線は118ドル台後半に来ているが、その重要なサポートを下回る終値が複数日続けば、新たな短期的調整局面が進行中であることが確認される。そうなれば、5月に示現した94.94ドル付近の窓を埋め、現在の水準からさらに16.9%下落する可能性が台頭してくるという。
AIの将来性は高いものの、すぐに企業利益の向上に貢献するのか懐疑的な見方も一部で出始めている。この見方がアルファベット<GOOG>のような大手IT企業の幹部にも広がれば、同社チップの新規受注が鈍化する可能性があるとしている。
なお、同社は8月28日に5-7月期(第2四半期)の決算を発表予定。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース