NY株式:NYダウは654ドル高、主要企業の好決算や利下げ期待が支援
米国株式市場は上昇。ダウ平均は654.27ドル高の40,589.34ドル、ナスダックは176.16ポイント高の17,357.88で取引を終了した。
主要企業の好決算を受けた買いが先行し、寄り付き後、上昇。PCE価格指数も想定内にとどまりインフレ鈍化基調を確認、年内の利下げ期待を受けた買いに相場は続伸した。ソフトランディング期待を受けた買いも目立ち、終日堅調に推移し、終了。セクター別では、特に不動産管理・開発や耐久消費財・アパレルの上昇が目立った。
住宅建設のKBホームズ(KBH)やDRホートン(DHI)などは利下げに伴う売り上げ増期待に、それぞれ上昇。消費者・オフィス用品など製造の3M(MMM)は第2四半期決算で、純売上高が予想を上回ったほか、通期の利益見通しを引き上げ、大幅高。消費財メーカーのコルゲート・パルモリーブ(CL)は第2四半期決算で調整後の1株利益が予想を上回ったほか、通期の売上見通し引き上げで、上昇した。ケーブルテレビ会社のチャーター・コミユニケーションズ(CHTR)はブロードバンド契約者数が警戒されていたほど減少しなかったほか、モバイルサービスの伸びが支援し四半期決算の内容が予想を上回り、上昇。
携帯端末のアップル(AAPL)は中国の4-6月期アイフォーン出荷台数が前年同期で3.1%減、市場占有率も低下したと報じられたがアナリストの目標株価引き上げで、小幅高。一方、糖尿病患者を対象とした血糖値モニタリングシステムの設計・開発に注力する医療機器メーカーのデクスコム(DXCM)は世界の競争激化を懸念し通期見通しを予想外に引き下げたことが、警戒感につながり、大幅安となった。
投資家の恐怖心理を示すVIX指数は16.37まで低下した。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》