26日の米国市場ダイジェスト:NYダウは654ドル高、主要企業の好決算や利下げ期待が支援
■NY株式:NYダウは654ドル高、主要企業の好決算や利下げ期待が支援
米国株式市場は上昇。ダウ平均は654.27ドル高の40,589.34ドル、ナスダックは176.16ポイント高の17,357.88で取引を終了した。
主要企業の好決算を受けた買いが先行し、寄り付き後、上昇。PCE価格指数も想定内にとどまりインフレ鈍化基調を確認、年内の利下げ期待を受けた買いに相場は続伸した。ソフトランディング期待を受けた買いも目立ち、終日堅調に推移し、終了。セクター別では、特に不動産管理・開発や耐久消費財・アパレルの上昇が目立った。
住宅建設のKBホームズ(KBH)やDRホートン(DHI)などは利下げに伴う売り上げ増期待に、それぞれ上昇。消費者・オフィス用品など製造の3M(MMM)は第2四半期決算で、純売上高が予想を上回ったほか、通期の利益見通しを引き上げ、大幅高。消費財メーカーのコルゲート・パルモリーブ(CL)は第2四半期決算で調整後の1株利益が予想を上回ったほか、通期の売上見通し引き上げで、上昇した。ケーブルテレビ会社のチャーター・コミユニケーションズ(CHTR)はブロードバンド契約者数が警戒されていたほど減少しなかったほか、モバイルサービスの伸びが支援し四半期決算の内容が予想を上回り、上昇。
携帯端末のアップル(AAPL)は中国の4-6月期アイフォーン出荷台数が前年同期で3.1%減、市場占有率も低下したと報じられたがアナリストの目標株価引き上げで、小幅高。一方、糖尿病患者を対象とした血糖値モニタリングシステムの設計・開発に注力する医療機器メーカーのデクスコム(DXCM)は世界の競争激化を懸念し通期見通しを予想外に引き下げたことが、警戒感につながり、大幅安となった。
投資家の恐怖心理を示すVIX指数は16.37まで低下した。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:米6月PCE価格指数は年内利下げを正当化
26日のニューヨーク外為市場でドル・円は154円73銭へ上昇後、153円15銭まで下落し、153円76銭で引けた。コアPCE価格指数が小幅予想を上回ったためドル買いが一時優勢となったが、総合価格指数が伸び鈍化、コア指数も想定範囲との見方に連邦準備制度理事会(FRB)の年内の利下げを織り込むドル売りに拍車がかかった。日銀の金融政策正常化観測を受けた円買いも続いた。
ユーロ・ドルは1.0850ドルまで下落後、1.0868ドルまで上昇し、1.0856ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)のショナーベル理事がサービスインフレの根強さ指摘したほか、利下げが自動的に継続するものではないと、慎重姿勢を示したためユーロ買いが強まった。ユーロ・円は、168円01銭へ上昇後、166円36銭まで下落。日欧金利差縮小観測受けた円買いが継続。ポンド・ドルは1.2850ドルへ下落後、1.2878ドルまで上昇した。ドル・スイスは0.8844フランへ上昇後、0.8820フランまで下落した。
■NY原油:反落、一時76.19ドルまで値下がり
NYMEX原油9月限終値:77.16 ↓1.12
26日のNY原油先物9月限は反落。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は、前営業日比-1.12ドルの77.16ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは76.19ドル-78.60ドル。アジア市場で78.60ドルまで買われたが、その後はじり安となり、米国市場の中盤にかけて76.19ドルまで下落。ただ、需要減少の懸念は高まっていないため、押し目買いも観測された。通常取引終了後の時間外取引では主に76ドル台後半で推移。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 41.67ドル -0.01ドル(-0.02%)
モルガン・スタンレー(MS) 104.19ドル +0.63ドル(+0.60%)
ゴールドマン・サックス(GS)499.03ドル +7.32ドル(+1.48%)
インテル(INTC) 31.35ドル +0.25ドル(+0.80%)
アップル(AAPL) 217.96ドル +0.47ドル(+0.21%)
アルファベット(GOOG) 168.68ドル -0.48ドル(-0.28%)
メタ(META) 465.70ドル +12.29ドル(+2.71%)
キャタピラー(CAT) 350.48ドル +6.18ドル(+1.79%)
アルコア(AA) 33.43ドル +0.52ドル(+1.58%)
ウォルマート(WMT) 69.78ドル -0.24ドル(-0.34%)
《ST》