29日の株式相場見通し=急反発、欧米株全面高でアンワインド局面へ
29日の東京株式市場は主力株をはじめ幅広い銘柄が買い戻され、日経平均株価は9日ぶりに急反発する公算が大きい。足もとで世界的な株安のアンワインド局面に移行している。前週末の欧州株市場では主要国の株価がほぼ全面高に買われたほか、米国株市場でもNYダウが一時800ドルを超える上昇をみせ、終値でも650ドルあまり水準を切り上げた。下値模索の続いていたナスダック総合株価指数も4日ぶりに切り返す展開となった。この日の朝方に発表された6月のPCEデフレーターが前月比0.1%の上昇と、事前の市場コンセンサスとほぼ一致する内容で、過度な不安心理が後退し全体指数を押し上げる形となった。FRBによる9月利下げの可能性が高まったとの見方が広がり、ここまで売りターゲットとなっていたハイテク株などへの買い戻しを誘っている。これを受けて週明けの東京市場でも久しぶりにリスクオンの地合いとなりそうだ。日経平均株価は前週末まで2年9カ月ぶりとなる8日続落と下げが顕著で、この間に3600円も下落した。世界的に見ても東京市場は突出して売られ過ぎており、足もとではそのリバウンド局面が予想される。日経平均はフシ目の3万8000円台を一気に回復する可能性もある。一方、日米の中央銀行の金融政策方向の違いから、外国為替市場での円高警戒感は拭えず、取引時間中はドル・円相場の動向などに影響を受ける場面も想定される。
26日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比654ドル27セント高の4万589ドル34セントと大幅続伸。ナスダック総合株価指数は同176.157ポイント高の1万7357.882だった。
日程面では、きょうは7月権利付き最終売買日となり、明日から実質8月相場入りとなる。海外では特に目立ったイベントはないが、タイ市場が休場となる。