話題株ピックアップ【夕刊】(2):SGHD、三菱自、東応化

注目
2024年7月29日 15時16分

■蝶理 <8014>  3,825円  +205 円 (+5.7%)  本日終値

26日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は35%増益で着地」が好感された。

蝶理 <8014> [東証P] が7月26日大引け後(16:00)に決算を発表。25年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比34.6%増の48.5億円に拡大し、通期計画の150億円に対する進捗率は32.4%となり、5年平均の27.5%とほぼ同水準だった。

⇒⇒蝶理の詳しい業績推移表を見る

■SGホールディングス <9143>  1,514.5円  +78 円 (+5.4%)  本日終値

SGホールディングス<9143>が反発。前週末26日取引終了後、4~6月期連結決算を発表。売上高が前年同期比5.0%増の3345億2700万円、営業利益が同4.1%増の195億400万円だった。取り扱い個数が減少したものの、運賃改定による単価上昇が寄与した。堅調な決算内容が評価され買われた。

■三菱自動車工業 <7211>  442.4円  +22.4 円 (+5.3%)  本日終値

三菱自動車工業<7211>が大幅高で4日ぶりに反発。きょう付の日本経済新聞朝刊で「ホンダと日産自動車の連合に三菱自動車が合流することが分かった」と報じられており、好材料視されたようだ。記事によると、三菱自はホンダ<7267>・日産自動車<7201>と秘密保持契約を結び、協議を始めたとある。販売台数800万台を超えるグループとなるほか、車載ソフトウェアを3社で共通化する方針とあることから、開発コストを抑えながら高性能の技術を導入できるメリットも期待されている。

■イエローハット <9882>  2,470円  +122 円 (+5.2%)  本日終値

イエローハット<9882>が大幅反発し実質上場来高値を更新している。前週末26日の取引終了後には関東財務局に提出された大量保有報告書で、投資ファンドのストラテジックキャピタル(東京都渋谷区)がイエロハット株を5.02%保有し、新たに5%を超えて保有していることが判明しており、思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は純投資及び状況に応じて重要提案行為などを行うこととしており、報告義務発生日は7月19日。

■タツタ電線 <5809>  779円  +36 円 (+4.9%)  本日終値

タツタ電線<5809>が続急伸。前週末26日の取引終了後、ENEOSホールディングス<5020>子会社のJX金属が実施中のTOBに関して、TOB価格を1株720円から780円に引き上げるとともに、買い付け期間を8月19日まで(従来8月2日まで)に延長すると発表しており、買い材料視された。TOB成立の確度を高めるほか、タツタが26日に発表した第1四半期決算の内容も考慮したという。

■日経レバ <1570>  27,585円  +1,185 円 (+4.5%)  本日終値

NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が急動意、1000円を超える上昇で一気に2万7000円台半ばまで切り返す展開となった。ここ米株安や為替の円高進行を受け、下値模索の動きを続けていた日経平均株価だが、きょうは前週末の欧米株市場が全面高様相となったことや、足もとの円高が一服したことを受けて、急速に買い戻される流れとなっている。日経平均に連動する形で組成されたETFで価格変動率が2倍に設定されている日経レバは、個人投資家の短期資金を巻き込んで活況高の様相を呈している。なお、売買代金も盛り上がりをみせ、全市場ベースでディスコ<6146>と首位を争う状況となっている。

■松井証券 <8628>  847円  +29 円 (+3.6%)  本日終値

松井証券<8628>は4日ぶり反発。午前11時30分ごろ、4~6月期単独決算を発表。売上高は前年同期比12.5%増の98億9500万円、純利益は同22.6%増の28億9400万円だった。堅調な国内株式相場を背景に「株式等委託売買代金」が増加した。これを好感した買いが入った。

■東京応化工業 <4186>  3,906円  +120 円 (+3.2%)  本日終値

東京応化工業<4186>が4日ぶりに反発。前週末26日の取引終了後、24年12月期の連結業績予想について、売上高を1792億円から1934億円(前期比19.2%増)へ、営業利益を268億円から293億円(同29.0%増)へ、純利益を176億円から198億円(同55.8%増)へ上方修正したことが好感された。生成AI関連の需要拡大などを背景にした半導体市場の回復に加え、為替変動の影響により上期業績が計画を大幅に上回って着地したことが要因。また、今後の市場状況や為替レートの見通しから、エレクトロニクス機能材料、高純度化学薬品ともに下期見通しを引き上げたことも寄与する。

■日東電工 <6988>  13,170円  +345 円 (+2.7%)  本日終値

日東電工<6988>が大口の買い注文に寄り付き商いが成立せず、気配値でのスタートとなった。同社は前週末26日取引終了後、25年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の1400億円から1800億円(前期比29%増)へと大幅増額した。前期比微増見通しが一転して3割増益と急拡大し、過去最高利益更新となる見込みだ。生成AI市場の拡大を背景としたデータセンター向け電子材料などが好調で全体収益を押し上げる。今期業績が上振れることについては事前に織り込まれていたものの、想定を上回る増額修正で足もとの株価を強く刺激している。同社株はここ全体相場の波乱に伴い急速な調整を強いられていただけに値ごろ感もあり、上げ足に勢いが加わっている。

■大塚ホールディングス <4578>  7,658円  +166 円 (+2.2%)  本日終値

大塚ホールディングス<4578>が3連騰し連日の上場来高値更新。前週末26日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(1~6月)連結業績について、売上高が従来予想の1兆1000億円から1兆1080億円(前年同期比16.9%増)へ、営業利益が950億円から1260億円(同3.6%減)へ、純利益が740億円から1070億円(同4.3%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。医療関連事業における抗精神病薬「レキサルティ」、抗悪性腫瘍剤「ロンサーフ」、持続性抗精神病薬「エビリファイ メンテナ」「エビリファイ アシムトファイ」、V2-受容体拮抗剤「ジンアーク」が堅調に推移したほか、ニュートラシューティカルズ関連事業でアジアにおける「ポカリスエット」、北米における「ネイチャーメイド」が業績を牽引。また、持ち分法適用会社で、欧州でミネラルウォーター事業を展開するアルマ社や、中国で輸液事業を展開する中国大塚製薬の業績が計画よりも好調に推移したことなども寄与した。

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