NY株式:NYダウは49ドル安、FOMC控え様子見
米国株式市場はまちまち。ダウ平均は49.41ドル安の40,539.93ドル、ナスダックは12.32ポイント高の17,370.20で取引を終了した。
企業の好決算を受けた買いが継続し、寄り付き後、上昇。主要経済指標の発表もなく動意乏しい中、連邦公開市場委員会(FOMC)を控え警戒感を受けた売りに押され、ダウは下落に転じた。ナスダックは主要ハイテク企業決算への期待感が根強く底堅く推移し相場はまちまちで終了。セクター別では、自動車・自動車部品、消費者サービスが上昇した一方、半導体・同製造装置が下落した。
サイバーセキュリティ製品・サービス会社のクラウドストライク・ホールディングス(CRWD)はシステム障害を受けた長期的な業績への損害は限定的との楽観的見解が強まり買われた。携帯端末のアップル(AAPL)は人工知能(AI)機能「アップルインテリジェンス」を発表、10月までに提供されるソフトウエアのアップデートの一部として一般ユーザーへの導入を開始する見込みと報じられ、上昇。ファーストフード・チェーン運営するマクドナルド(MCD)は第2四半期決算で既存店売上高が前年同期で2020年以来の減収に落ち込んだが、人気の5ドルセットメニュー期間延長に伴う売り上げ回復期待に、上昇した。
電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)はアナリストの投資判断引き上げで、上昇。一方、ヘルスケア製品メーカーのアボットラボラトリーズ(ABT)は同社製造の未熟児用粉ミルクを巡り致命的な腸疾患の原因になり得ると陪審が5億ドルの賠償金支払いの判決をくだしたことが嫌気され、売られた。金融サービスのチャールズ・シュワブ(SCHW)はアナリストが投資判断を引下げ、下落。
インターネットトラフィック管理会社のF5(FFIV)は取引終了後に四半期決算を発表。調整後の1株利益が予想を上回ったほか、見通し引き上げが好感され、時間外取引で買われている。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》