30日の株式相場見通し=方向感見えにくい展開、日銀決定会合前で様子見

市況
2024年7月30日 7時59分

30日の東京株式市場は模様眺めムードのなか、日経平均株価は前日終値をはさみ方向感の見えにくい展開となることが予想される。前日は9日ぶりに反発し、800円あまりの急上昇をみせた日経平均だが、きょうは戻り売りや目先筋の利益確定の動きが上値を押さえる可能性がある。前日の欧州株市場は高安まちまちながら、ドイツやフランスなどの主要国の株価が揃って下落するなど、前日を引き継いだリスクオンの流れは続かなかった。また、米国株市場ではFOMCの結果発表を31日に控え様子見姿勢が強く、NYダウは小幅ながら3日ぶりに反落した。ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数はわずかにプラス圏で着地したが、終始上値の重さが意識された。今回のFOMCでは政策変更はないとの観測が強いが、市場では9月に利下げ実施が濃厚との見方が支配的で、パウエルFRB議長の記者会見を見極めたいとの思惑から売り買いともに一方向にポジションを高める動きはみられなかった。東京市場でも、米株市場同様に足もとは動きにくい環境にある。31日の昼ごろに結果が判明する日銀金融政策決定会合では、日銀の国債買い入れの減額が行われることが既に確定しているが、その減額幅やペースがどうなるかが注目されるほか、一部で利上げに動く可能性も取り沙汰されており、売り方と買い方の思惑が錯綜している。仮に利上げが見送られたとしても、植田日銀総裁の記者会見でタカ派的な姿勢が確認されれば、投資家心理を冷やすことにもなるだけに、慎重な地合いとなることが予想される。

29日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比49ドル41セント安の4万539ドル93セントと反落。ナスダック総合株価指数は同12.319ポイント高の1万7370.201だった。

日程面では、きょうは6月の有効求人倍率、6月の失業率など。海外では7月の独消費者物価指数(CPI)、4~6月期ユーロ圏実質国内総生産(GDP)速報値、5月の米S&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数、7月の米消費者信頼感指数、6月の米雇用動態調査(JOLTS)など。

出所:MINKABU PRESS

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