29日の米国市場ダイジェスト:NYダウは49ドル安、FOMC控え様子見
■NY株式:NYダウは49ドル安、FOMC控え様子見
米国株式市場はまちまち。ダウ平均は49.41ドル安の40,539.93ドル、ナスダックは12.32ポイント高の17,370.20で取引を終了した。
企業の好決算を受けた買いが継続し、寄り付き後、上昇。主要経済指標の発表もなく動意乏しい中、連邦公開市場委員会(FOMC)を控え警戒感を受けた売りに押され、ダウは下落に転じた。ナスダックは主要ハイテク企業決算への期待感が根強く底堅く推移し相場はまちまちで終了。セクター別では、自動車・自動車部品、消費者サービスが上昇した一方、半導体・同製造装置が下落した。
サイバーセキュリティ製品・サービス会社のクラウドストライク・ホールディングス(CRWD)はシステム障害を受けた長期的な業績への損害は限定的との楽観的見解が強まり買われた。携帯端末のアップル(AAPL)は人工知能(AI)機能「アップルインテリジェンス」を発表、10月までに提供されるソフトウエアのアップデートの一部として一般ユーザーへの導入を開始する見込みと報じられ、上昇。ファーストフード・チェーン運営するマクドナルド(MCD)は第2四半期決算で既存店売上高が前年同期で2020年以来の減収に落ち込んだが、人気の5ドルセットメニュー期間延長に伴う売り上げ回復期待に、上昇した。
電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)はアナリストの投資判断引き上げで、上昇。一方、ヘルスケア製品メーカーのアボットラボラトリーズ(ABT)は同社製造の未熟児用粉ミルクを巡り致命的な腸疾患の原因になり得ると陪審が5億ドルの賠償金支払いの判決をくだしたことが嫌気され、売られた。金融サービスのチャールズ・シュワブ(SCHW)はアナリストが投資判断を引下げ、下落。
インターネットトラフィック管理会社のF5(FFIV)は取引終了後に四半期決算を発表。調整後の1株利益が予想を上回ったほか、見通し引き上げが好感され、時間外取引で買われている。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:日米の金融政策会合控えた調整でドルは下げ渋る
29日のニューヨーク外為市場でドル・円は153円73銭から154円21銭まで上昇し、154円05銭で引けた。連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、調整と見られるドル買いに上昇後、米7月ダラス連銀製造業活動指数の予想外の低下を受けてドル買いが後退した。
ユーロ・ドルは1.0803ドルまで下落後、1.0825ドルまで上昇し、1.0820ドルで引けた。ユーロ・円は、166円24銭へ下落後、166円74銭まで上昇。日欧金利差縮小観測受けた円買いが継続した。ポンド・ドルは1.2822ドルから1.2868ドルまで上昇した。ドル・スイスは0.8847フランから0.8872フランまで上昇した。
■NY原油:続落で75.81ドル、一時75.35ドルまで値下がり
NY原油先物9月限は続落(NYMEX原油9月限終値:75.81 ↓1.35)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は、前営業日比-1.35ドルの75.81ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは75.35ドル-77.69ドル。アジア市場で77.69ドルまで買われたが、その後はじり安となり、米国市場の後半にかけて75.35ドルまで下落。供給不足の懸念は高まっていないため、押し目買いは減少。通常取引終了後の時間外取引では主に75ドル台後半で推移。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 41.09ドル -0.58ドル(-1.39%)
モルガン・スタンレー(MS) 102.48ドル -1.71ドル(-1.64%)
ゴールドマン・サックス(GS)492.72ドル -6.31ドル(-1.26%)
インテル(INTC) 30.83ドル -0.52ドル(-1.65%)
アップル(AAPL) 218.24ドル +0.28ドル(+0.12%)
アルファベット(GOOG) 171.13ドル +2.45ドル(+1.45%)
メタ(META) 465.71ドル +0.01ドル(+0.00%)
キャタピラー(CAT) 344.53ドル -5.95ドル(-1.69%)
アルコア(AA) 33.02ドル -0.41ドル(-1.22%)
ウォルマート(WMT) 69.62ドル -0.16ドル(-0.22%)
《ST》