スタンレーが3日続伸、第1四半期営業利益2.6倍と自社株買い発表を好感
スタンレー電気<6923>が3日続伸し年初来高値を更新している。29日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高1214億4100万円(前年同期比8.7%増)、営業利益95億3500万円(同2.6倍)、純利益58億2400万円(同2.5倍)と大幅増益となったことが好感されている。
自動車機器事業で持ち分法適用関連会社だったタイ・スタンレー・エレクトリックの連結子会社化や為替によるプラスの影響があったほか、米州向け自動車用ランプの販売が堅調だった。また、生産革新による合理化効果や、前年同期に計上した過去の品質問題にかかわる費用の剥落の影響なども利益にプラスに働いた。
25年3月期通期業績予想は、売上高5000億円(前期比5.8%増)、営業利益500億円(同39.5%増)、純利益311億円(同17.4%増)の従来見通しを据え置いている。
同時に、上限を1300万株(発行済み株数の8.11%)、または300億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視されている。取得期間は8月13日から来年3月31日までで、株主還元の充実及び資本効率の向上を図ることが目的という。あわせて、8月9日付で自社株370万株(発行済み株数の2.16%)を消却するとした。