今日の為替市場ポイント:日銀追加利上げ予想でドルは上げ渋る可能性

通貨
2024年7月31日 8時24分

30日のドル・円は、東京市場では153円62銭から155円22銭まで反発。欧米市場では155円02銭から152円66銭まで反落し、152円76銭で取引終了。本日31日のドル・円は主に153円を挟んだ水準で推移か。市場は日本銀行による追加利上げを想定しており、ドルは上げ渋る可能性がある。

複数の国内メディアによると、日本銀行は7月31日に開く2日目の金融政策決定会合で小幅な追加利上げを検討するもようだ。利上げは確定的でないが、一部報道によると、9人の政策委員の多くが物価は見通しに沿って上昇していると考えており、賛成多数で追加利上げが決定される可能性がある。企業の賃上げや政府の定額減税などによって利上げを実施しても景気の腰折れは回避できると日銀は判断しているとの見方も出ているようだ。一部の市場参加者は「円安進行による輸入インフレの影響は無視できないため、今回の会合で追加利上げを決めることは妥当」と指摘している。今後の金融政策について、日銀は物価動向を注視しつつ、10-12月期に追加利上げが必要かどうか検討することになりそうだ。

《CS》

提供:フィスコ

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