南海辰村が商い増勢で一時10%高、4~6月期営業益4.3倍化で短期筋の攻勢誘う
南海辰村建設<1850>が全体波乱相場の間隙を縫って急動意、商い増勢のなか一時10%高の375円まで駆け上がった。近畿を営業基盤に置く中堅ゼネコンで、足もとの業績は前期の繰り越し工事の増加や手持ち工事の進捗が寄与して、大幅に利益を伸ばしている。同社が30日取引終了後に発表した25年3月期第1四半期(24年4~6月)決算は、営業利益が前年同期比4.3倍の3億4200万円と急拡大した。今上期計画に対する進捗率は76%に達しており、これを手掛かり材料に投資資金が攻勢をかけている。株価が300円台で値ごろ感があるほか、PER7倍台、PBR0.6倍台と株価指標面でも割安感が際立っている。また、2018年1月には970円の高値をつけるなど小型株特有の仕手性も短期筋の食指を動かしているもようだ。